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原発事故 アーカイブ

2012年10月13日

日野市の小学校も汚染されている?

日野市立某小学校。空間線量は高くても0.131μSv/h程度の日だった。
(使用機種は大口径パンケーキ型センサー搭載のインスペクター+というガイガーカウンター)
体育館沿い、水が流れるだろうと思われるコンクリート沿い地面を計測。

X線、γ線だけでは不十分なので、α線、β線をはかるための検知窓を開放。
数値は0.119μSv/h。低い。水が頻繁に流れているからだろう。
では、その流れた水が落ちる排水溝はどうか?排水溝には落ち葉が積もっていた。

DSC04434
汚染物質は小さいので落ち葉の下のほう下のほうに堆積するが、ほじくり返すわけにもいかないので、落ち葉の上から計測。簡単に数値が上がった。
『0.227μSv/h』

 

DSC04436


おそらく、この落ち葉の下のほうにはもっと色濃くβ線が検出できることだろう。
でも、この数値がわかっただけで知りたいことがわかったからいい。子供たちの生活の場は汚染されている、ということ。
日野市が公表している「個人用」線量計での同地域の計測数値は昨年の11月、地上5cmでの計測値は
「0.07μSv/h」
低いのは当たり前。私も持っている、日野市が計測に使うこの機器はα線とβ線を検知しない。セシウムの、β線は無視してあくまでγ線、x線しか拾わないのだから。
本当の危険は相変わらず、日常生活を取り囲んでいる、これが現実。
本当に、このままでいいの?

2112年10月、わが家はまた汚染。

昨年9月に我が家の側溝では0.8μSv/hの汚染が確認され、ゴミ袋に取り除いて除染した。
で、今年の9月ごろに0.4μSv/h程度の再度の汚染を確認し、また除染した。
そして今日また測ってみた。落ち葉の上からは、0.33μSv/h。軽く積もった落ち葉を除去して計測したら
『0.46μSv/h』(下の画像は数値違いますが)

DSC04459

まで達した。子供たちがこういうところを手で触り、そのままの手を口に入れてしまったら…と思うとぞっとする。
除染が全くされていない多摩地域において、風雨で汚染物質が再飛散、汚染をしていることが分かった。
これが、現実。

++

2012年06月20日

台風で放射性汚染物質は飛んでくる?

DSC02059

我が家の近所の側溝。原発事故以来、全く除染されていない側溝。

DSC02061
スコップでホジホジ。土をとります。結構たまっていたので、奥のほうの土はあまりとれませんでした。

DSC02063

で、さっそくガイガーカウンターで計測。0.305μSv/h。空間線量は0.1μSv/h以下ですから、やっぱり汚染されているのが分かります。

つぎは我が家の側溝。昨年9月に除染し、先日、再汚染のために再度除染した側溝です。
画像右下の通り、昨日の台風で大量の落ち葉やごみが飛んできて詰まってしまいました。

DSC02065

さっそく、ビニール袋に取り除きます。

DSC02067

そして計測。0.125μSv/h。
うーん、そんなに大量に汚染されてはいない、ビビるような値ではないけど、やはり少しは汚染はされている、という感じ?
これを放置し、何度も強風や雨が繰り返すと濃縮していくのでしょう。(我が家で言えば、昨年9月からは約8カ月で0.5μSv/hぶんの汚染物質の蓄積でした)
なにはともあれ、強風や台風にも用心することに越したことはなさそうです。

DSC02069

2012年06月03日

側溝汚染、再び

昨年9月に、東京都日野市の我が家の側溝でも空間線量の10倍程度の汚染があることをこのブログで書きました。

今日、また同じ場所の汚泥を取り除いて線量をはかってみました。
汚泥の量は前回の1/4程度の量でした。

●本日の空間線量
・ガイガーカウンター(地上130cm、ベータ線遮断) … 0.1μSv/h程度
DSC01740

●シンチレーション式カウンター(地上130cm) … 0.09μSv/h程度
DSC01742

上記より、おおよそ0.09μSv/h程度で判断。

●側溝から取り除いた汚泥の計測(ガイガーカウンター ベータ線込み)
…0.38μSv/h~0.49μSv/h、10回計測平均値…0.45μSv/h

DSC01725

 

除染が全くされていない地域での現状です。空間線量が安定していても、台地はしっかりと汚染されており、風邪などでこのチリが舞い上がっているのです。

2012年04月25日

東北~関東での実際に私が被曝した値。

hibakuryou

先週、私が実際に外部被曝した線量計の値です。
使用機材はシンチレーション式のDoseRAE2。
単位はミリシーベルト。(μSvに換算するにはは1,000をかけて下さい)
グラフの中の範囲での累積被曝は5.1μSvになります。
各地における1時間あたりの被曝量は
酒田市~由利本荘市~横手市 0.02 μSv/h
奥州市~伊達市 0.13 μSv/h
飯館村~川俣町 1.20 μSv/h
川俣町~いわき市~柏市 0.15 μSv/h
柏市 0.13 μSv/h
柏市~都内 0.10 μSv/h
日野市 0.14 μSv/h
※一般国民の年間被ばく限度量1mSvでは時間あたりの被曝量は0.114μSv/hです。
山形県酒田市や、秋田県由利本荘市、横手市などが、いかに奥羽山脈に守られているかがわかります。とても低い。
(私は秋田県産の作物はキノコなどいくつかを除いて安心できると思っています)
一方で、奥州市や一ノ関あたりが飛び地的に汚染されていること、伊達市などの線量もかなり高いのですが、飯館村がずば抜けています。
柏市には3時間程度の滞在でほとんどがコンクリートの建物の中にいました。日野に戻っても、毎時間しっかり低線量の被曝をしていることがわかります。これが現実です。子供の放射線への感受性は大人の4倍あることを忘れてはいけません。
この汚染で大人一人が癌などになる時、子供たちは4人、病気にになっているということを。

2012年04月21日

つながろう柏 明るい未来プロジェクトと武田邦彦先生の話を聞いた。

昨日の柏市での講演会備忘録メモ。

1、中部大学武田邦彦教授
・欧米の原発は地震が極めて少ないところに建てられている
・また、内陸に建てられている。これは、冷却には淡水が好ましいからである。
・上記のことより、欧米の原発は「耐震」「津波」は想定していない
・日本では震度6レベルを含め地震が非常に多く発生している。
・日本では津波も発生する。
・それなのに、日本の原発は、海沿いに建てられており、なおかつ、冷却に望ましくない海水を使っている。
・日本原発は「津波」「地震」を想定しない米国のものを使っている。
・だから、地震や津波が来て原発が壊れるのは、もともと科学的に説明できることだった。

◎それでも、原発をつくって受け入れてきたのは、国民(大人)に他ならない。
◎だまされたとしても、責任は大人にある、
◎今の大人は、自分たちは電気を使い、その危険な廃棄物を子供たちに押し付けている。
◎それと同様に、首都圏は電気の恩恵を受けながら、地方に原発を押しつけてきた。

☆大切なことは
・大人たちが責任を自覚すること。
・科学者は「ショーウィンドウ」のように、事実を提示できるだけで、人々の暮らしを決定することはできない。
・大人たちは科学的根拠を知ることそして、自分達が判断する。
・どのように生きていくか、社会を作り上げていくかは、そこに住む人々が決定してゆかねばならない。

☆安全性の目安
・被曝は現在4階建ての構造になっている。1階が自然被ばく、2階が医療からの被ばく(レントゲンなどを多くすることで数年先の晩発性のガンなどの患者が増えていることは統計的に確認され、それゆえ子供向けの学校などでの診断では極力数が減らされた経緯がある※伊藤追記 政府が決めた暫定被ばく基準値20mSv/年は、胸部レントゲンを1年に400回浴びるのと同じ)、3階が過去の核実験により、各地に散布された汚染物質(※伊藤追記 プルトニウムなどの半減期は2万年を超えるので、まだまだ当時と同じ量が残っていると考えてよい)4階が、原発事故からの被ばく。
・これらは、既に階層構造で積み上がっている。だから、「これだけの被ばくをしても、自然放射線量と変わりませんよ」「これだけ食べても、医療からの被ばくのほうが多いですよ」という「大丈夫おじさん」たちの言うことは意味がない。なぜなら、それは比較する対象ではなく、相互に『加算して考える』べきもの、それらがトータルして「年間1mSvに収まるかどうか」が重要だからだ。
・法定基準であり、国際的な安全基準である「民間人年間被ばく限度量」の1mSv/年は、「とりあえず」決められたものではない
・これまでの放射線の影響については「危険である」という情報、「それほど危険ではない」という情報両方が研究結果として存在する
・それらを認識したうえで、専門家などが話し合って決めてきた基準が「1mSv/年」である。
・これに沿うと、外部被ばくでいえば、0.1マイクロSv/毎時(0.1μSv/h)が一つの目安になる。
・空間線量が0.1μSv/hを超える地域では、「じゃあ、経済的損失をとって引っ越すか、健康リスクを承知で住み続け、被曝量を減らす努力をするか」は「親たちの責任で行うべき判断である」
・大人は5年で5mSvの累積量であれば、5年の中で多い年、少ない年をやりくりしてもよい。

☆これから
・残念ながら、大量の汚染物質が海に流れており地域的に魚介類、臨海学校に注意が必要。
・チェルノブイリで被害を受けたベラルーシなどでは、子供たちの病気は事故5年後に急増している。妊娠時の影響はさらにもっと先の話だ。だから、「いま、病気患者が出ていないから安心」という専門家やマスコミのいうことは意味がない。これから先に起こることであって、彼らは預言者ではない。


+++
☆「つながろう柏 明るい未来プロイジェクト」川田氏の講演

・今は、誰かを批判したり責めたり、論じるより、子供たちが被害を受けていることから一刻も早く、現状を改善することが重要。つまり、動くこと!
(責めたり論じている間にも子どもたちは被ばくしている)

・自分たちは、柏で暮らしていくことを決めた。だから、少しでも減らす努力をしていく。

・除染活動を始めてから、我々の姿を見て町内会の大人の人なども参加してくれるようになり、だんだん意識が変わりつつある

・汚染の状況は、対策が遅くなったのがよいか悪いか、かなり局所的に汚染物質が蓄積している。だから、効果的に除染を進めるには、まずはその部分から取り除いていけばよい。

・実際に活動を通し、空間線量を減らすことに成功している。空間線量は減らすことができる。

・家の中でも、被曝する線量には場所によって大小がある。
それを知ることで、子供の被ばく量を減らすこともできる。

・市にも限界がある。市と連携して進めていく

・東葛地域の汚染対策は、最初は遅かった。でも、今は柏市では給食もまぜこぜ検査を実施し、検出限界は1bq(※伊藤追記 非常に低い値を基準にしている、といえます)。市は、とても前向きな姿勢で協力してくれている。

・計測ではしっかりと根拠を残す。そのためには、市の貸し出し機材などを活用し、機材間の誤差をなくしてデータをとる。計測台を作る。画像を撮る。

・お父さんは、子供たちに「あの時、お父さんはこうやってベストを尽くしたよ」と将来言えることが大切

・ただ、除染はできる範囲で参加していくことが大切。これで身体を壊してはいけない。それは、のぞましい除染活動ではない。

資料等の問い合わせは下記まで↓
http://www.tsunagaro-kashiwa.com/index.html


+++
講演会には老若男女、集まっておりました。
私のように、東葛とは全く縁のない、多摩の人間まで貴重な1席を割いていただき…。
80人の活動である柏のプロジェクトはうらやましい。
そしてまた、若い創造的な、この講演会をしてくださった柏の青年会議所のみなさんの存在が頼もしく見えました。
最初のJC理事長さんの前向きなお話などで、思わず涙ぐんでしまった。

動きが余りに鈍い多摩地域で住む親として、日頃、自分が抱えていながら、心にしまっている孤独を再認識したこと。一人だけで、家の周りを線量計で測り、除染をしたこと。家内と家の中をふき掃除をたくさんしたこと。
そして、身の回りに感じることができない、このような尊敬できる人たちの存在のうれしさ。
上記をまたレポートにして、もうそろそろ「モンスターペアレント」のレッテルがはられそうな(もう、貼られているかもね)息子が通う保育園に持参するつもりです。

根拠をまとめて提示してもモンペと思われてしまうようなこの孤独にも今は耐えながら、仲間を見つけていきたいと思いました。

本当に、貴重な機会をありがとうございました。
きっと、何か、自分のアクションに役立てたいと思います。
仕組みを作らないとね。

2012年02月25日

低線量長期被曝

原発事故による低線量(放射線量が通常より高いものの即時的に影響を及ぼさない)での長期間被曝については、まだ、正確なことが分からないのが現状です。

私が自分自身で採用しているLNT仮説というのは、いわゆる「確率的影響」というもので

「少しでも被曝すればそれだけ癌死のリスクが高まる」

という考え方ですが、これも、現在検証の途上にあります。

 

対極的な考え方が「ホルミシス効果」という考え方です。

これは、むしろ、「低線量長期被曝」は、温泉の湯治のように体に良い影響をもたらすのではないか、という考え方です。
マウスを使った実験では、105匹のマウスに対して3つの線量で35日間の照射では、確かに癌の発生確率の低下がみられています。
http://criepi.denken.or.jp/jp/kenkikaku/report/detail/G03007.html

一方では、別の団体の実験では400日間の照射においては寿命の低下が4000匹のマウスによって明らかにされているのです。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-02-08-09

なお、人間には、放射線からの障害に対して修復能力があります。
ですから、ある程度の低線量被ばくには修復能力が追い付けば、問題がないわけです。

これらの考え方の図解は「これが現実」というサイトさんにわかりやすい図がありますのでリンクします。

http://genjitsu.jp/wp-content/uploads/Degree_of_risk_1.jpg

放射線障害に対する修復能力の程度はわかりません。子供が大人の4倍の被害を受けやすい、というのは、原発推進派、反対派も認めるところであることと、

累積で「50mSv」を超えてくるとがんのリスクや健康への影響が出てくるということについてはほぼ検証されている、ということは言えるでしょう。(しきい値)

+++

さて、この事を今の日本に置き換えてみます。

東日本、および、食品が流通している西日本も関係するかもしれません。

私の住む地域も含め、広範囲で11月以降、それまで収まりつつあった空間線量がそれまでより高い状況で推移しています。
これは、私は自宅近辺の定点観測からも、乾燥の季節に入り、地上に落ちた放射性汚染物質、セシウムなどが空中に最浮遊して風向きや降水によって降下し、あちらこちらを再汚染している(汚染範囲を広げている)と考えています。

除染が一切行われない中でのそのような状況はつまり、今後、私たちだけではなく、私たちのまだ幼い子供が将来子供を持っても、その子供の一生もまた低線量長期被曝のリスクと風向きにおびえていかないといけない現実を表しています。

また、4月から食品の汚染基準値が暫定基準値よりもだいぶ引き下げられて施行されます。
これは、十分なのでしょうか?

いえ、これは「生涯、飲食物のみからの被曝を100mSvに抑える」という考え方である時点で、十分な基準とは言えません。
なぜならば、人は汚染地域では飲食物からだけではなく、皮膚、呼吸、怪我した場所などからも、絶えず自然放射線以外からの被曝をしているからです。累積での100mSvはゆうに超えてしまうのです。
そうすると、明らかに癌(死)のリスクというのは上がってくることは国際的に認められるところです。

+++

では、私たちは低線量長期被曝に対して、どのようなスタンスをとるべきでしょうか?

本当に、危険かどうかわからない。

危険という説もある。でも、検証中。
危険ではないという説もある。でも、検証中。

このときに「危機管理」の考え方が重要になってくるのです。

その考え方の一つに、何度か取り上げた「プロアクティブの原則」があるわけです。

1、疑わしき時は行動せよ
2、最悪事態を想定せよ
3、「空振り」は許される。「見逃し」は許されない

これは、まさしく今の状況に適切な考え方だと私は考えています。

・ここまでやってきたけど、結果的に大丈夫だったね

ということと

・あの時、ああしておけばよかった

ということでは、結果は全く違うわけです。

だから、私は「少しでも被曝量が増えれば、その分リスクは増加する」LNT仮説をとることを選んでいますし、今の社会にもそれが必要だと考えています。

いずれにせよ、ベラルーシではチェルノブイリ事故10年後に小児甲状腺がんがピークを迎え、その後、いまでも低線量長期被曝によると見られる大人達の癌や白血病が増加または多く出ている事実があるのです。
この問題は、事故から25年間たったチェルノブイリの影響を参考にするほか、今はないでしょう。

2012年02月18日

今日の放射線量は高いなあ

全体的に普段より高いけど、家の近隣で0.19μSv/hになっているエリアがある。

昨日雪が降ったからかな?

2011年12月11日

豊田の散歩 滝合小学校近辺の放射線量は高かった。

DSC03232

地元の日野市豊田の街を歩きました。まち、といっても、南口はどこか、昔の田舎の雰囲気を残す光景が多くみられます。

次は豊田ならではの風景ですが…

続きを読む "豊田の散歩 滝合小学校近辺の放射線量は高かった。" »

2011年12月09日

状況は全く変わらない放射能汚染の生活

私が住む東京都日野市豊田地域の定点の放射線量を、朝の散歩で測っている。
豊田駅南口方面放射線簡易測定MAP

ここのところ、季節が秋→冬に代わるにあたって、夏のころまでとは明らかに違う傾向が顕著になってきた。

それは、

「全体的に放射線量が上がっている」

「さらに、雨が降ると、放射線量が高くなる」

「その場合、これまで線量が高かった坂上から、坂下の線量が高くなる」

ということだ。

今日12/9のみぞれの日も、線量は高い水準で0.15μSv/hの地点が2地点。

日野市でガイガーカウンタのリアルタイム計測値を公表されておられる「ナチュラル研究所」(石川宏氏)のサイトを見てみる。

 

geiger

12/9の雨が本格的に降り始めた夜半から、放射線量が上がっていることが分かる。20CPMのラインを超えている数を見ればすぐにわかる。

これは何を意味しているか?

大気中に舞った放射性汚染物質の「フォールアウト」だ。

つまり、原発から新たに放出されている汚染物質だけではなく、いったん地面に降り積もった汚染物質が、乾燥の季節で風などで舞い上がり、それが雨などによってサイド地上に降り注いでいる、ということだ。
比較的、雨が多かった梅雨ごろは、一回の雨で線量が急激に上がることは少なく、むしろ低下することもあったが、乾燥と少雨が重なるこの季節は、むしろ舞い上がったチリが一回の雨で降り注ぐという、雨が危険になる可能性があることを示している。

風向きも変わっている中では、これから汚染物質の再拡散が進む可能性は否めない。なぜかといえば、多摩地区の自治体はほとんど、除染作業をしてもいなければ、市民に呼び掛けてもおらず、住民が自主的に除染をしていない限りは汚染物質は「そのまま」だからだ。

たとえ少ない雨でも傘を必ずさし、濡れた服は玄関にかけて部屋に運ばないほうがいい。

瞬間的に影響が小さい線量でも、累積が進めば危険になる。

(原発事故以来、日本政府やマスコミ、自治体は「チリも積もれば山となる」ということわざを忘れているが)

自治体は、ちゃんと除染を進める必要がある。あまりにも多摩地区は動きが緩い。

2011年11月29日

明るい生活

DSC02822

こういう看板って、結構好きなんだよね。店名がとってつけたような汎用品なのかもしれないけど。

この看板を撮った米子を前回訪れたのは、3.11だった。

13:30羽田発のANAが米子空港に着いたのは15:00くらい。

あの日は、

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2011年11月27日

流山市長はこっそりツイートを削除せず説明をしっかりすべきだ

昨日ご報告した流山市長井崎義治氏のの放射能汚染に対して明らかに疑問がある解釈を支持する旨のツイート。

今日探したら、ツイート自体が削除されている。

発言に対しての十分の説明もなく

「一部不適切な表現」

と、解釈ではなく表現の間違いということにしているだけだ。

 

これが、数万もの命を預かる市長のやり方だろうか?

流山市民の皆さんは、あの発言の真意を確かめ、責任をしっかりと明確にしたほうがいいと思います。

・100ミリシーベルトの被ばくまではダメージはない
・一般人の年間1ミリシーベルトまでの被曝限度基準は法律の解釈間違い

をはじめ、「いまは郡山市でもまったく問題がない」

というような考え方を肯定しており、

子供を守るという視点からいろいろと提言をしている中部大学武田教授を否定しているのが、流山市長です。

危機管理の原則は

1、疑わしき時は行動せよ

2、最悪事態を想定して行動せよ

3、空振りは許されるが、見逃しは許されない

であり、これを流山市長がまったく無視したようなツイートは、説明責任は十分すぎるほどあるのではないだろうか。

市長のツイートの「正しい理解」とはどの部分を指すのか、「不要な不安」についてまた「世間に流布している情報」の内容、これらを明確に説明する必要があると思う。

子供を守ることを最優先に動いた松本市長の菅谷さんとは大違いだな、と感じてしまう。

★流山市長の発言まとめ

・削除されている井崎市長のツイート
福島県郡山で放射能に対し正しく理解し不要な不安を解消するために活動されている佐藤順一さんの講演資料。物理学修士で放射線の研究に携わった方だけあって、世間に流布している情報や有名教授の誤情報についても明快な解説でとても分かり易い。http://t.co/ANCiR9sj

http://togetter.com/li/218457

http://togetter.com/li/218762

http://togetter.com/li/218397

2011年11月25日

流山市民は市長を変えたほうがよい

放射性物質汚染について、流山市長が下記のようなツイートをして、危険とも受け取れる個人的な放射線への解釈を肯定している。

+++以下、流山市長のツイート引用+++

福島県郡山で放射能に対し正しく理解し不要な不安を解消するために活動されているS(※nb-roads管理人;個人名に突き伏せ字にしました)さんの講演資料。物理学修士で放射線の研究に携わった方だけあって、世間に流布している情報や有名教授の誤情報についても明快な解説でとても分かり易い。http://t.co/ANCiR9sj

IZAKIYOSHIHARU 2011/11/23 20:02:16

+++引用ここまで+++

このツイートは、リンク先資料の福島の塾講師が批判している武田邦彦教授のブログでも危険性が指摘されているが、東京大学の押川教授からも見解の訂正を求めるツイートがなされ、一般の人からもツイートを疑問視する声が続くことになった。流山市長はすぐに引き下がり、「不適切な表現があった」としたが、根本的に何が不適切だったのか、など具体な説明はこの記事を書いた時点ではなされていない。

■押川教授とのやり取り→

押川正毅教授から、流山市長・井崎義治氏への見解訂正の申し入れ 2011/11/24

+++押川教授のコメント引用+++

井崎様: 流山市長がこのように「明快にいろいろ間違ってる」資料を真に受けられると非常に困ります。押川正毅 理学修士・博士(理学)/物理学 RT @izakiyoshiharu: 放射能に対し正しく理解し(中略)S(※nb-roads管理人;個人名に突き伏せ字にしました)さんの講演資料。物理学修士で放射線の研究に携わった方だけあって

MasakiOshikawa 2011/11/24 14:58:0

+++引用ここまで+++

セシウム分布マップを作成された群馬大学の早川先生も、「流山市長はタヌキか?」と疑問を呈しておられる。

+++

なお、流山市長のツイートからのリンク先の資料について、私も読んでみた。

いろいろな見解があるものかもしれないが、私は不適切であると考えている。

たとえば、「100mSvまで浴びても、ダメージはないと考えられている」

という考え方は、少しでも被曝をすれば影響を受ける確率が上昇するという確率的な影響の考え方が無視されているし、そもそも、考え方の根底に、危機管理の考え方が欠落したものと考える。

また、1mSv/年の被曝限度量という人は法律の解釈違い、と言っているが、引用されている法律はもとから引用すべきものを誤っている、あるいは不十分なのではないかと思う。

(追記;法令・告示関係はさておき、厚生労働省のWEBサイト「原爆放射線について」のなかでも明記されています。下記画像参照)

1msv

※追記 「世界平均で年間2.4ミリシーベルト」とありますが、日本の平均は1.5ミリシーベルトです。大きく違いますので、念のため。

 

このような考え方を子供に教える立場の人間が講演していることは個人の考えにかかわることだとしても(その考え方の内容については、問題点を指摘されておられる専門家もいるのだが)、それを、ホットスポットとされ、多くの親御さんが何とか子供を守ろうとしている流山市の市長が簡単に認めたことは、まったく信じられないことだ。

原発隣接地域から他地域に疎開した人から個人的に私が得ている情報では、いろいろ切実な状況が伝わってきている。それは、おそらく原発事故が原因であろう、健康への影響を含めてだ。

流山市民のかたは、危機感を持ったほうがいい。8か月たって、
首長がこの状況。本当に子供たちが守られるのか、信じられますか?

それにしても、あまりに驚いた。

私ならば、このような首長には早く変わっていただきたいと考える。

 

SBSH01971
11月11日 流山おおたかの森駅野田線ホームの放射線量 0.17μSv/h
事故前の自然放射線量は0.04μSv/h程度であったと想定されるが、流山市長(が支持するレポート)によればそれよりはるかに高い現状の数値は「健康にダメージを与えない」ということになる。

2011年11月20日

乾燥の季節

今日は日中は無風だったが、夕方から風が出てきた。
日中は、窓を開けても室内の線量が上がらなかったので窓を開けていた。

夕方、散歩がてらちょっと離れたスーパーに行こうと外に出たら、線量計の放射線量が上がる上がる。
日野市豊田の豊田駅南口方面は放射線量が高いと思うが、それでもいつもより高い。

昨日一昨日、出張で新潟、秋田の低放射線量を表していた線量計が、
見る見る間に0.14μSv/hまで上昇した。
秋田では同じ線量計で0.05μSv/hとか普通だったのだけど。
日野も福島原発事故前の自然放射線量は、0.05μSv/h程度だったはずだから、ずいぶん高い値。自然放射線を除外して0.114μSv/hを超えれば、外部被曝だけで年間1mSvの法的規制値を超えてしまう。

一緒に歩いていた家内の目にゴミが入ったという。

チリが飛んでいるということは、堆積し、まったく除染されていない放射性汚染物質も飛んでいるということ。そりゃ、空間線量も上がるはずだ。

マスクをしていなかったので、途中で引き返し、家のすぐそばのスーパーに行くことにした。

外部被曝だけで0.14μSv/hとしても、肺に吸い込んだり体内に取り込んでしまえば、内部被曝が加わることになる。

本当に、なんでこんな国になってしまったのだろう、日本は…。

乾燥の季節、これからは汚染物質が粉じんとともに舞い上がりますから、注意が必要です。

2011年11月19日

2011/11/19 秋田新幹線 秋田~東京 放射線量測定MAP

今回は、撮影地点をかなり増やしてみました。とくに、福島県内を多くしています。

秋田県内はほとんど自然放射線量レベル、とても低い値で収まっています。
奥州市~大崎当たりでいったん少し上昇した後、福島駅手前から急激に上がり始め、那須塩原駅を過ぎるにつれて収束していきます。
相変わらずひどいのは二本松市~本宮市の間が最も高い値で推移し、高い値で数値の変動が激しくなるため、ホットスポットが点在していると思われます。

放射線量が高いエリアでは、すでに米の収穫が住んでいる光景が広がっていますが、やはり、生産者のためにも、消費者のためにも全袋検査を実施すべきで、出荷停止分はすべて東電が買い取るようにする必要があるでしょう。

2011-11-19 秋田新幹線 秋田~東京放射線量測定

2011/11/18 羽越線 新潟~羽後本荘 放射線測定MAP

特急いなほ内で測定してきました。日本海側は、海沿いということもあって数値が低くなっていますね。

2011-11-18 羽越線

2011年11月17日

米の汚染「少しだから”ただちに”健康に影響はない」←”ただちにじゃない”長期的には影響あり、ということです。

当然といえば当然なのですが、福島の米からセシウムが検出されました。
救済策を提示されず作付をさせられ、このような結果に直面した農家のかたには同情します。

これに関し、危険な発表に関する記事を目にしました。

+++引用ここから+++

毎日食べたら0・06ミリシーベルトの被曝「健康に影響ない」と厚労省

産経新聞 11月17日(木)1時13分配信

厚生労働省によると、国民健康・栄養調査で日本人のコメの平均摂取量とされているのは、生のコメの換算で1日あたり159グラム。今回1キロ当たり630ベクレルの放射性セシウムが検出された玄米を日本人の平均摂取量で毎日1カ月間食べた場合の被曝(ひばく)線量は0・06ミリシーベルトになるという。
厚労省は「毎日食べたとしても、直ちに健康に影響はない」としている。

++++

毎日、米を食べ、ひと月での被曝線量は0.06ミリシーベルトだから、「ただちに影響はない」

ひと月0.06ミリ × 12か月 = 年間被曝量0.72ミリシーベルト

法定被曝限度量は年間1ミリシーベルトですから、

「コメだけ食べて年間限度量の72%の被曝をする」

ということです。

しかし、米だけを食べている人がいますか?おかず、飲料からも被曝する可能性があるのです。
そして、まったく除染が進まない中、積もった汚染物質を吸引することによる内部被曝、
さらには、空間からの被曝量(南東北、関東では十分あり得ます)が加算されると、

「年間1ミリシーベルト」

などという法定基準値は簡単に超えてしまうでしょう。

だから、責任を後に回避するために

「ただちに健康に影響はない」

という表現をしているのです。

放射線障害には「晩発性」のものがあります。これは、毎日、低い数値の被曝を続けていくことで、数年後、数十年後に病気や健康障害が発生するというものです。たしかに「ただちに」ではないのです。
そして、日本アイソトープ協会の本でも明記されている通り、そのような晩発性のがんのような健康障害は、「被曝によってもたらされた」ということは立証できないのです。

つまり、政治家や役所としては「ただちに」とつけていれば嘘をついたことにはならず、
数年後に影響が出ても、相手は立証が困難である、ということを認識しているのではないか、と考えずには居られません。

とにかく、除染がまったく進んでいない今の状況では、3月の事故直後となんら汚染の現状は変わっていない、ということ、目に見える影響は数年後から出てくること、今すぐ目に見えないからと言って、簡単に「大丈夫」などと決め付けないこと、これらを常に念頭に置くことが肝要です。

TPPと原発事故で日本の1次産業は危機にひんする

基本的に自分は過保護で甘やかされてきた第一次産業については非常に疑問を持っています。

しかし、今の段階でTPPなどに参加すれば日本の1次産業がつぶれると思ってます。

それは、原発事故が大きな原因です。

日本の生鮮物は、外国では全く信用を失い、むしろ危険視されています。

海外のすし店では

「日本からの食材は使っていません」

と注意書きを出している店もあると、TVでもやっていました。

外国人がどれだけ日本を回避しているか?

4月の時点で訪日外国人数は平成22年の-62.5%、5月では-50.4%。

8月では-31.9%。

いまだに多くの外国人が、日本を避けているのが現状です。

さらに、BCGのおこなった調査では、「訪日を控える理由」で86%が放射能汚染への懸念、「科学的根拠に基づいた安全性に関し、信頼できる情報源」として、「日本政府の発表」はダントツに低い信頼度、「信頼できない」という傾向は8割を超えているのです。

このような中で、

「価値あるこだわりの農作物を作っていれば、品質を求める消費者が購入する」

と頑張っている農家のかたもおられます。

でも、考えてみてください。

日本で数年前、「中国野菜は危険だ」と一斉に中国野菜を回避する現象が起きました。

その時、「中国の○○省の野菜は危険だ」となりましたか?

いえ、「中国」という大きなくくりで見たはずです。本当は、中国にだって危険でない野菜はあるはずですが、我々は「中国」というくくりで見たのです。

それと同様、日本で作られるもの、とれるものは

「汚染された日本でとれたもの」

としか見られないことは、十分に予想されるのです。
外国の日本食材店でも、売り上げに苦心している店が出ているとのこと。

いま、この時点でTPPに参加すれば、日本の農業は日本人が支えない限りつぶれます。
しかし、汚染リスクを避けたい日本人も少なからずおり、それらの人も外国食材に走る可能性も少なからずあるのではないでしょうか。

一方で、見方を変えれば、それは現在、十分な情報も出されず危険な「暫定基準値」にさらされ、ろくに除染すらされていない環境下で暮らす消費者にとっては、安全食材への選択肢が増えるという意味では、むしろTPPで選択肢が増えることは望ましいことということも言え、今の危険な食糧政策の中では、むしろ子供たちを守るためには選択肢は多いほうがいいというのも事実です。

まずは、日本政府はTPPの前に、暫定基準値を見直し、東電に全量買い取りを指示し、汚染の危険性があるものを流通させないようにし、なおかつ、早急に除染を本格化させる必要があるでしょう。それがなくては、日本の消費者の安全は守られませんし、ましてや海外での信頼など獲得できず、国際競争力などもてませんから。

被災地域の生産者のかたは、徒労に終わるかもしれない作付よりも、東電、政府を相手に農協や自治体任せではなく直接立ち上がる必要があるのではないでしょうか。
被災地域外の生産者のかたは、日本ブランドの信頼を回復するために、やはり東電、政府を相手に立ち上がる必要があるでしょう。
そのような姿勢を見て、消費者が共感して支援がでてくれば、と思います。

2011年11月12日

危機対応の原則

『プロアクティブの原則』

1 疑わしいときには行動せよ

2 最悪の事態を想定して行動せよ

3 空振りは許されるが見逃しは許されない

今の社会は、子供を守ろうと細かい心配をして行動したり、声をあげる若い親などを

「神経質だ」

となかば嘲笑する風潮もある。

「風評の加害者だ」

というニュアンスも聞こえてくる。。

しかし、危機管理上はプロアクティブの原則が重要であり、また、防災心理学上は危機に際し、まず学習をし、的確に行動する傾向にあるのは小さい子供を持つ親たちだ。

「神経質」といわれても、30年後に「あの時は、あそこまでしたけど大丈夫だったね」

と言えることは許される

しかし、同じ30年後、いや、早ければ3年後に

「あのとき、ああしていれば…」

という見逃しは許されない。

松本市長の菅谷さんのチェルノブイリ事故関連でのベラルーシでの治療活動手記にも

「あの時、あそこで遊ばせなければ…キノコを食べさせなければ…」

と一生の悔恨を背負う親たちの様子と、健康を失って時に生きたくても命を失っていく子供の様子が描かれていた。

プロアクティブの原則、原発事故、脱原発議論においては、この考え方が根本的に欠落している。

東日本女子駅伝(福島)、明日、実施

10代からのこれから将来子供を生まなくてはならない女性たちが、
まだ線量が低いと言えない福島市内を走る駅伝が、明日、13日、実施される。

最近、いろいろと実感することが多いのだが、
世の中の大人、とくに歳が上がるにつれ責任感が薄いということであり、
そして、世の中の決定権は彼らが持っていることがとても怖いということだ。
いや、厳密には「責任感」はある。情から生まれ、「助け合おう」という気持ちから行動する、「責任感」が強い傾向にあるのだ。
問題は、その結果、社会の決定権を持つ彼らが行う決定を、子供たちは受け入れることしかできず、そして、この駅伝や、4月5月くらいの各自治体の首長が「生産者支援のため学校給食を汚染地域のものにする」と次々と方針を打ち出した時のように、子供たちが「使われている」ということだ。そして、直接子供を使わずとも、放射線汚染教育が行き届いていない社会において、目の前の情によって動き、危険性がぬぐえないものを漠然とした根拠なき「大丈夫だろう」という他人任せの判断で買う親が、それを子供たちに与えている、ということだ。(本当に「助けあう」ために大切なのは、そのような方法ではない支援の方法を考えていくことと思うのだが…)

+++

明日の駅伝、本当にやるんですか?原発被災地支援(まあ、私の住む東京も汚染地域ですが)には、他の方法は考えられないのか?若い選手たちが成長する駅伝大会の場は他に用意できないだろうか?

私が実測した新幹線の中でも、放射線は高い水準にある福島県内。
これはガンマ線だけの空間線量。
11月11日は、私の「東京都日野市豊田駅南口方面放射線量(放射能)簡易測定MAP」でも
線量が上がっていると報告したが、これは日野だけではない各都県で表れている上昇と一致している。つまり、新たに大量の汚染物質がいずれからか出ていないとすれば、地表にあった汚染物質が風で舞い上がり、雨で再びフォールアウト(降下)したことを意味している。(そして、これから関東は乾燥の季節を迎えると、風は脅威になる。)

アスファルトにしみ込み、地表や樹木の表面から風や空気中に舞うセシウムはベータ線も出している。
東京にも飛散しているだろうと目されるプルトニウムはアルファ線で肺に取り込まれれば「半分に減るのに」500日、骨に取り込まれれば200年かかる。
ベータ線を出すストロンチウムは、骨に入れば半分になるのに50年。

激しく呼吸をする長距離走、走ることにより砂塵が舞うことが十分想定される長距離走は、
内部被曝の危険は十分すぎる。
仮に、コースを除染していたとしても、雨風でまた汚染されるのだから、意味はほとんどない。

この駅伝は、選手の健康が一番心配であり、そして次に、
世の中に対して間違ったメッセージを発信しかねない危険性を持つ。

この国の社会は、思考が停滞しすぎている。

2011年11月08日

先駆けとなった新潟県

新潟県のウェブサイトより

+++引用ここから+++

新たな食品中の放射性物質の規制値について国に要望します

2011年11月02日

現在、東京電力福島第一原子力発電所の事故により放出された大量の放射性物質が広範囲に拡散し、生活圏の汚染や農林水産物の汚染によって、多くの国民が不安にさらされています。
一方、食品等に定められている現在の暫定規制値は、事故直後の緊急事態など、生きるためにやむを得ず摂取するような際の基準です。
新潟県は国に対し、国民の健康と安全、そして日本の信用を守っていくために、国際的にも信頼される基準に戻すよう要望してきたところです。
このような中、10月28日、厚生労働大臣は「新たな規制値設定のための基本的な考え方」を示し、食品から許容できる線量を年間1ミリシーベルトに引き下げることを基本に検討することとしました。
しかしながら、従来、原子炉等規制法などでは、ICRP(国際放射線防護委員会)の勧告に基づき、外部被ばくと内部被ばく線量を合わせた一般公衆の被ばく限度を年間1ミリシーベルトとしており、従来の規制値と整合性をもった、内部被ばくと外部被ばくの合計を踏まえた規制値とすべきと考えます。
また、乳幼児からおとなまで一律の基準とすることなく、特に子どもへの影響について十分に考慮したうえで、子どもについては別基準を設定すべきと考えます。
今後、厚生労働省で新たな規制値の設定について議論していくにあたっては、これらのことに十分配慮し、より安全サイドにたった議論を行うよう要請します。

◇このページに関するお問い合わせは

生活衛生課 食の安全・安心推進係
住所:  950-8570  新潟市中央区新光町4番地1 
電話:  025-280-5205  ファクシミリ: 025-284-6757 
電子メール:  ngt040250@pref.niigata.lg.jp 
このページに関するお問い合わせは

+++引用ここまで+++

 

震災から、8か月。

長かった。しかし、ようやっと、まともなことを言ってくれる自治体が表れた。それが新潟県。

この考えを国がどう受け止めるか、しっかりと見ていきたいし、読者の方にもしっかりと国を見てほしいとおもうのです。

2011年11月06日

忠ちゃん牧場

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御殿場の「時之梄」に行く途中、久々に忠ちゃん牧場にやってきた。

忠ちゃん牧場といえば

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ジンギスカン

 

ジュージューと野菜、肉からでるエキスが湯気をあげる。
あいにくの曇天でちょっと寒かったが、ジンギスカンでポカポカ。

牛さんがいないな、と思った。
静岡県内の牛はすべて、放牧ではなく畜舎に入っているという。

ちょっと考えれば当然だと気付いた。

放射性物質汚染。それを恐れているのだろう。
大変だな、と思った。

かつてはここでも牛が牧場に出て歩いていた風景を見ることができた。

こんなところでも、「当たり前にあった風景」が放射能汚染に奪われていることを実感した。

ちなみに、DoseRAE2でのこのあたりの空間線量は常に0.09~0.1μSv/hの我が家よりはるかに低かった。

2011年10月28日

食品からの内部被曝は一生涯で100mSv以内にすべき、という専門委員の見解

おかしいです。

法定の年間1mSv(外部被曝のみ)と付け加えると、人生80年としても2mSv以上の被曝を年間ですることになります。

あるべき数値は、内部、外部被曝を「合計」して1mSv/年です。

おそらく、法律では「外部被曝」で1mSv/年としている中で、この委員会が外部被曝も加算して「生涯100mSv」とは言えなかったのでしょう。1mSvを超えてしまいますから、法律に反した話になってしまうからです。

だから、「食品からの内部被曝」(呼吸からの内部被曝も勘案されていない)に限定したのではないかと推察します。だれのためにこの人たちは集まって話し合いをしてるんでしょうね。

被曝のルートは

・外部被曝
・呼吸からの内部被曝
・飲食物からの内部被曝
・傷口などから

がありますが、「飲食物からだけ」で100mSvというのは、乱暴です。

2011年10月19日

横浜の保土ヶ谷では

先日、小学校で0.82μSv/hが出たとかで大騒ぎになっていた。

9月に日野市豊田の我が家の側溝のごみを除染したことはレポートしたが、このときの最高は0.7μSv/hくらいだった。

0.82μSv/hで新聞に載るなら、0.7μSv/hだって少しは騒がれてもいいくらいだな。

まだ、手元に袋を保管してあるから、市役所に持ち込んでその場で計測して見せるかな?

それもいいかな、と思い始めた。でも、市役所に行く時間がないな…。

東村山の学校でも高い放射線量

何をいまさら騒いでるんだろう、と思います。

東京都が各自治体に出している

「都が貸与した小型放射線測定機器による空間放射線量率の測定方法について」

というマニュアルでは、(ただでさえアルファ線やベータ線が測れない線量計を貸し出しており)
以下のように書かれている。

「降雨時に水溜りになる地点は、周辺の放射性物質が集まっている可能性があり、局
所的な影響を強く受けた測定結果となるため、測定目的に沿わない地点となる。」

だから、そういうところは避けて計測しろ、ということだ。あくまで、空間線量であって、地表面を図る想定はないし。風が吹き抜けて水がはける広場のど真ん中測れば、そりゃ高い数値も出るわけないだろう。

http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/tonai/sokutei20110622.pdf

今回のような雨どいや雨水が流れ込むところ、吹き溜まりなどの線量が高いことは、想定は簡単にできる話だ。

それが風に巻き上げられて子供たちが吸っても、それはお構いなし、それが今の東京都の状況。

しかし、世田谷の件といい、今回の件といい、福島では空間から計測されるほど当たり前の数値になっているところもある。
そういうところはあまりワイワイ騒がれないのに、都内になるとずいぶん騒ぎが大きくなるな、と思う。

2011年10月17日

いつまで、この状況に目をそむけるのか

・上白根中などで、基準値超えの放射線量を確認/横浜
・緑区の鴨居中屋上から基準値超放射線量/横浜
・大綱小で放射線量検出、市が堆積物撤去し保管/横浜
・毎時0・82マイクロシーベルトの放射線量を検出、保土ケ谷区の小学校で/横浜
・横浜市鶴見区の小学校で毎時0・96マイクロシーベルトの放射線量検出/神奈川
・日吉台中で最大0・97マイクロシーベルトの放射線量検出/横浜市
・東京・足立区の小学校、高い放射線量を検出
・除染基準値超の放射線量検出=船橋市の公園、土を除去―千葉

いずれも、9月~10月現在の状況です。
関東の子供たちは、いつになったらちゃんと守られるのでしょうか?

2011年10月14日

線量計を持っている関東の方へ 低めのアラーム設定をしよう

今回の世田谷の件は、原発事故由来ではない、という情報が出ていますが、床下から出てきたものは数百μSv/hのものであり、家人が長期間それを本当に浴びていたのかな?なんて思ったりもします。

ところで、今回の世田谷の件は、通行した歩行者の線量計アラームが鳴ったことから判明しました。たしか、0.3μSv/hくらいの設定でアラームが鳴るようにしていたようです。

線量計を持っている方はだいぶ増えていると思います。

アラーム設定を低めにし、それぞれの人たちが生活する中で、汚染スポットを見つけていくことができるのではないか、と思います。

検出されたスポットについては、メールなど、形が残るように行政の担当部署に通報し、対応を求めましょう。
行政が街の隅々まで線量を計測することは難しくとも、線量計を持っている市民が生活の中でホットスポットを見つけていくことは可能だと思います。

2011年10月12日

横浜のストロンチウムと世田谷の高放射線量

横浜でストロンチウムが検出され、世田谷で約3μSv/h以上の高い放射線量が検出されました。

これまで、ストロンチウムは比重が重く、200km以上離れた関東には飛んできていないのでは、と見られていました。しかし、実際は飛んで来ていたのです。ストロンチウムが飛んで来ていたとすると、プルトニウムも飛んできていない、とは言い切れない状況と思います。

また、約3μSv/hの放射線量というのは、福島県飯館村と同じか、ところによってはそれ以上の数値に値します。非常に大きな数値であり、子供、妊婦への影響がかなり心配されます。
ただちに除染が必要な値です。

関東が汚染され、多摩地区など西部が汚染されていることはこのブログでも実際の測定を示して説明してきました。
東京都の自治体向けの空間放射線量測定のマニュアルが土壌の表面汚染に対してはほとんど意味がないことも説明しました。

私は行政や、ある保育園にこの原発事故汚染に対する対応の提案をしましたが、対応はしてもらえませんでした。自発的行動は期待できません。
(ただし、要求や提案はどんどんしていくことが必要です。声が多く集まれば、動かざるを得ませんから)

先日、関東で子供を育てる親御さんへのこの汚染に対する意識を高めていく必要性について述べましたが、行政や学校、託児施設があてにならない状況では、親が神経質といわれるくらい、注意をしなくてはならない時です。

今の状況で政府や自治体などを責めていても、取り組みが速やかに行われる期待はなく、子供の危険が増すだけです。親が守らなくてはなりません。

しかし、正直なところ、私の周りでも多くの大人たちの意識は高いとは言い難いという印象です。
正常性バイアスが働き「何となく危ないとわかっているけど、目を向けず普通の生活をしてしまう」という状況です。(このような態度が「多くの人が主張しないと動かない」自治体などの動きを誘発しない原因ともなっています)

ちゃんと、アルファ線とベータ線を検出できる線量計にて安全性が確認されていない吹き溜まり、草むら、芝生、苔の多いところ、公園、道端、側溝、庭などでは、子供を遊ばせることには極めて慎重になる必要があると思います。

とかく、内部被曝は避けなくてはなりません。

2011年10月10日

アルファ線やベータ線に注意する必要性

先日記事にした通り、いま、東京都などでは空間線量のX線やガンマ線を図っているものの、地表面近くなどにあるアルファ線やガンマ線については計測、公表していない状況です。

地表面などのたとえばセシウムを吸い込めば、X線、ガンマ線だけではなくベータ線の影響を体の中から受けることになります。

プルトニウムなどから出るアルファ線は、紙一枚で遮られます。
セシウムなどから出るベータ線は数ミリのアルミ板で遮蔽されます。
一方で、ガンマ線は透過力が高く、厚いコンクリートなどでないと遮ることができません。

それゆえ、ガイガーカウンターを地上1m以上で使うと、地表のアルファ線やベータ線というのは殆ど検出されないことになります。
(もっとも、東京都が市町村に配布しているシンチレーションカウンターはそもそもアルファ線、ベータ線は計測できませんが)

では、ガンマ線ほど飛ぶことがないアルファ線やベータ線は、ガンマ線より『弱い』のでしょうか?

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2011年10月05日

NHK視点・論点で子供の被曝について分かりやすい説明がありました

7月の時点で、ちゃんと踏み込んだ内容で放送しています。
弁護士の菅波香織さんです。
なぜ、この内容がもっと広がり、政治や行政、学校、保育園や幼稚園などで重視されないのか?
とても不思議です。

ぜひ、一度ご覧ください。

NHK公式サイト(文章で内容を読むことができます)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/91007.html

YOUTUBE(番組がアップされています)
→ http://www.youtube.com/watch?v=k0RZc0z4n3g&feature=

※NHKによる公式アップロードではないようですのでリンクはさせません。
ご覧になられる場合は、上記URLをコピー&貼り付けにて移動してください。


子供は大人が作る社会に生きるしかないのです。
しかし、
この番組が放送された7月と、今、10月の子供たちを被ばくから守る環境はなんら変わっていません…。

2011年10月04日

福島の子供に甲状腺異常 (関東の)親は今何をするかが大切

この状況が来るということは、チェルノブイリなどの事後経過を調べていれば簡単に想定できたこと。
それでも、いよいよ来たか、という感じだ。
異状が認められた子供(純粋に大人を信じ、その操る社会に身をゆだねている)たち、そして、その親御さんの心中を察する。心痛まずにはいられない。

今回、調査が行われたのは信州大学医学部。チェルノブイリで子供たちの甲状腺異常の治療にあたった現松本市長の菅谷さんがかつて所属していたところだ。それゆえ、甲状腺異常に関する治験は疑いがない。
チェルノブイリのときも、近隣の子供たちを日本に招き、信州大学で検査したりしてもいる。

しかし、東北、関東は特に深刻だが、さまざまな形で汚染物質が全国に流通を始めている今、子供、とくに乳幼児を育てる親や、妊婦、これから子供を持とうとする若い人たちは次の言葉に気をつけなくてはならない。

それは、今回の甲状腺異常の発表において…

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2011年09月18日

放射線(能)汚染についての参考サイトの紹介

財団法人ベンチャーエンタープライズセンターで、多摩大学名誉教授の那野比古先生が興味深いコラムを連載され続けています。
チェルノブイリ事故で今も危険な汚染源となっているキノコの危険性や、魚介類の危険性、内部被ばくの危険性など、データなども交えてご紹介されています。

http://www.vec.or.jp/category/topics/column001/

2011年09月13日

原発を推進するなら、下記の説明を明確にしてほしい

「原発をなくすデメリット > また原発が重大事故を起こした際のデメリット」

 

この図式を、納得いくように説明してみてはいかがだろうか。

 

これから原発の是非が国民的議論になるならば、
国民の判断に資するチェックポイントは上記視点だ。

「原発反対の人は、代わりの案を具体的に示せ」

という言葉があるが、それは順番が逆であり、本来は社会や国民生活・生命に大きな影響を与える原発を推進しようとするものが、上記の図式を先に説明する義務があるはずだ。

また、国民的議論がここ2,3年で起こるとすれば、十分注意すべきはチェルノブイリでは健康被害が小児で事故5年後くらいから出て10年目にピークを迎えたということだ。
それが起こる前に国民的議論が起こった場合は、今後の健康被害の可能性についてもしっかり加味したうえで、議論しなくてはならない。

新総理大臣の所信表明 原発の考え方にがっかり

菅前総理が大英断として実質脱原発を表明し、あたかもマスコミの言葉狩りにあったような鉢呂前経産相は脱原発を明言していた。

しかし、今日の野田総理の所信表明で、総理は

「中長期で原発の依存度を限りなく低くしていく」

と原発維持をサラっと述べた。

しかも、停止中の原発については

「地元と合意をとった上で再開をめざす」

とした。

福島原発事故がしめしたように、原発の重大事故は、その地域だけの問題ではなく
全国民にかかわる「国難」で、その損害は計り知れない。

それなのに、言い方は悪いが、

「数千、数万人の地元住民合意」

だけで、国の運命を左右する原発を動かすなど、まったくありえない話だ。

 

+++

枝野経産相は

「原発の新規稼働は個別に判断」

ということで、新たな原発稼働への道を残した。

いくつかの国が福島の事故を受けて、脱原発を選択した。

しかし、多大な環境汚染、放射能汚染をおこし、しかもそれはまだ継続中で、
計り知れない損害を出し、健康不安を引き起こし、多くの人の生活を壊し、
不安なものにした原発事故を起こした日本は、

「新しく原発を作れる」

私にはちょっと、理解ができない。

この国に住んでいて、この国で子供を育てていいのだろうか?

2011年09月12日

立川市の放射能汚染汚泥が処理場満杯らしい

立川市の汚泥処理上で、高い数値の汚染汚泥が検出され、袋に詰めて保管されています。その量は増える一方で、8月には処理施設内に臨時の倉庫を作る、鉛シートをかける、などして、市は対応に追われています。しかし、さすがにそろそろ保管場所は限界のようです。

一方で、国のなし崩しな汚染基準で、ただでさえ高いという批判のある、がれき焼却灰のキロ当たり8000ベクレルの基準を、一気に10万ベクレルまで上げ、それ以下は埋め立てに使っていいとする方針に見直しが進んでいます。これは、いま、福島の焼却場で出ている焼却灰の多くも処理できるようになる、という数値です。処理を進めるために、安全よりも、処理ができるようにする、という数字合わせを優先した、と感じずには居られません。

仮に、この基準が汚泥や焼却場の焼却灰に適用された場合、
(1)セメントで固める
(2)耐久性のある容器に入れる
(3)隔離層を設けて水の浸入を防止
(4)施設に屋根を付ける

などをして放射線の漏出を防ぐことをすれば、埋め立てができるようになります。
しかし、立川断層が走り、大地震が予想されるこの地において、いざ天災の時に人工物などは安全の確保など期待できません。

私は立川市の隣の日野市に住んでいますが、この汚染汚泥がどのように処理されるかは大変気になっています。くれぐれも、立川市民や、その周辺市町村に住む地域の人々の生活を脅かすようなことはしてほしくありません。

本来は東電が行うべき後始末であり、東電が引き取り、福島原発内で保管、処理すべきものと思っています。(東電は賞与を確保し、ここ数カ月ずっと電気料金を値上げしているのに、街角に出て除染活動すらしていませんねぇ…)
千葉のホットスポットである柏市や流山市、松戸市、我孫子市などは市長が直々に東京電力に汚染焼却灰の引き取りを要求しています。立川市も早急に、そうすべきでしょう。

この件については、立川市民の方だけでなく周辺市の住民も、関心を抱くべきですし、自分の住む市の状況がどうなっているかについても、関心を向けておくべきことだと思います。

2011年09月10日

ひっそりと報道されていますが…

岩手県奥州市で、放射性ヨウ素が8月下旬に検出されています。
これは奥州市からも正式に公表されました。

放射性ヨウ素の検出が何を表わすかといえば、福島原発での「再臨界」です。

下図は奥州市の発表したページです。

 

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日野市における子供関連施設の放射線量(放射能)測定調査についての疑問

私が住む東京都日野市でも、子供関連施設における放射線量(放射能)調査がようやっと、事故後数カ月もたって行われた。

それがこちら(別ウィンドウ)

http://www.city.hino.lg.jp/index.cfm/14,93007,61,1777,html

なんか、調査結果は低い値に見える(高いところもあるが)

そして、その測定方法をみてみる。

http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/tonai/sokutei20110622.pdf

地表面も測っているし、地上1メートルも測っている、5分保持した後の結果を5回以上の平均で見る、などなんかもっともらしい感じだ。

地上1メートルについてはこの調査は有効だと思います。

しかし、地上5cmや、地表面については私は不十分であると思います。

■なぜか?

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「チェルノブイリ診療記」(菅谷昭)を読んでいます

90年代半ばからチェルノブイリでの子供たちの甲状腺医療に携わる医師で、現在松本市長でもある菅谷昭さんの本の新版です。

のっけから、胸にぐっとくることが書いてあります。

++++引用ここから++++

「もっと生きたい」―そう願う子供たちが、目の前で死んでいかざるを得なかった。そして親たちは、「あの時、外であそばなせなければ…」「あそこで、キノコを食べさせなければ…」と深く後悔し、一生、自らを責め続ける。

++++引用ここまで++++

関東に住む自分の実感として、最近、いまだ原発災害被災地であるはずの関東でも、大人たちの放射能に対する感覚が薄らぎすぎているように思います。これは、

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2011年09月06日

これからの線量計について

私は2つの線量計を使っています。

DSC01194

DoseRAE2 PRM-1200  RAE SYSTEMSの中国OEM版

Inspector SE International(日本正規代理店のもの)

最初にDoseRAE2を購入し、後にInspectorを購入しました。

下記のような特徴を使い分けています。

 

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2011年09月04日

排水溝除染のことと顛末

DSC01071

台風あとだというのに、東京都日野市の豊田地区にある我が家の前の排水溝は相変わらずゴミが堆積し、

0.35μSV/hr

の線量が計測されました。

ちなみに、4mm厚のアルミ板を用いてベータ線を遮断してみます…

DSC01074

すると…

 

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東京都日野市の排水溝からのゴミで汚染の計測をする

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衝撃でした。

我が家の目の前の排水溝の除染で取り除いたゴミを、Inspectorで表面計測したところ、
上記動画のような高い線量を計測しました。

0.6~0.76μSv/hrです(計測値表示15回分の平均0.67μSv/hr)

23区の自治体での砂場使用禁止基準は0.25μSv/hrが多く採用されています。

このようなゴミは、まだまちの至る所にあるはずです。

子供たちがそこで遊び、呼吸からチリを吸い込んだり、触った手で口から摂取してしまったら…

非常に危険な内部被ばくにつながりえます。

大人たちは、子供たちのために、つとめて家の周りの除染をすべきだと思います。

動きの鈍い東電や自治体を待っていては、子供たちがかわいそうです。

これらの汚染物質は、風で飛ばされたり雨で流されたり、取り除かれなければ、これから100年以上、ここで放射線を出し続けるのです。

原発事故と汚染はまだまだ終わっていません。

※注記

上記の計測を行う際にゴミを置いた下のコンクリートの値を無視するわけにいきませんので、載せておきます。

Inspectorの電源をオンしてから、表示された15回分の数値を平均したところ、

約0.25μSv/hr

となりました。

しかしながら、Inspectorをゴミの計測の時と同じようにやや斜めに立てて計測した結果、15回の表示の平均値は

0.19μSv/hr

でした。仮に、この値に影響を受けたとして

0.67μSv/hr(ゴミ・汚泥計測値平均) ― 0.19μSv/hr = 0.48μSv/hr となります。

事実として載せておきます。

DSC01157

2011年08月30日

何のための基準値なのか

汚染焼却灰の処理について、驚くべき『暫定基準値』が策定されるようです。
ただでさえ疑問視されるキロ当たり8,000ベクレルの汚染暫定基準を一気に10万ベクレルまで上げる、というものです。

+++引用ここから+++

10万ベクレル以下の汚染焼却灰、埋め立て可 環境省 asahi.com
(http://www.asahi.com/national/update/0827/TKY201108270453.html)

環境省は27日、放射能で汚染されたがれきなどの焼却灰について、一般の最終処分場に埋め立て処分するための新たな指針案を明らかにした。地下水への流出を防ぐなどの措置を取れば、灰に含まれる放射性セシウムが1キロ当たり10万ベクレル以下なら可能とする。今年6月に示した暫定基準値(8千ベクレル以下)を見直す。

新指針では、8千ベクレル超~10万ベクレル以下の焼却灰を埋め立て処分する場合、(1)セメントで固める(2)耐久性のある容器に入れる(3)隔離層を設けて水の浸入を防止(4)施設に屋根を付ける、などの方法で放射性物質の流出を防ぐことを求めた。

この日開かれた環境省の専門家会議では「より安全を期すために、四つの処理法を組み合わせるべきだ」などの意見が出た。詳細を詰めた上で、近く自治体に通知する。10万ベクレルを超える焼却灰の処理方法については、引き続き検討する。

+++引用ここまで+++

先日、福島のごみ焼却場で95,300ベクレルの汚染灰が観測されました。
でも、上記基準値であれば、この汚染された焼却灰は埋め立てに用いることができるわけです。

半減期30年弱のセシウムも、半世紀以上にわたって汚染の影響を与え続けます。仮に、西暦5万年を超えても影響を放ち続けるプルトニウムが混ざっていたとしても、埋め立てられるわけです。

いったい何のための基準値なのでしょうか。都合よく数字を増やせる基準値に意味はあるとは思えません。
今の行政は、将来に大きなつけを回しているだけとしか思えません。

そこかしこに、人体への影響が懸念され、いずれ崩れたり、風でチリが巻きあがったり、自然に流れだす恐れが多い汚染された埋め立て地を作るのではなく、福島第一原発に集中的に集めて未来永劫数万年にわたり管理すべきではないのでしょうか?

2011年08月29日

ドイツの公共放送ZDFの福島原発ドキュメンタリー

ドイツの公共放送局の一つ、ZDFの福島原発汚染の現状に関するドキュメンタリーです。

事故当時、日本政府は放射線汚染の拡散をいち早く予想し、避難などの対応に役立てる、(莫大な費用をかけてつくられた)SPEEDIの情報を秘匿しました。

一般市民は、ドイツの機関による予報を見ることになりました。

そしていまもまた、日本では報道されていない情報をドイツのドキュメンタリーから見ることができますので、ご紹介します。

終盤で解説をしているのはクリストファー・バスビー博士・欧州放射線リスク委員会科学議長です。今回の件について、下記のような発言で警鐘を鳴らしています。

欧州放射線リスク委員会(ECRR)科学議長 「子どもの年間被曝量20mシーベルトは犯罪的で無責任」(BLOGOS)

その他でも、バスビー博士の福島原発への見解が紹介されています。

クリストファー・バスビーのGoogle検索結果。

2011年08月27日

R・Pゲイル医師の著書より、ケネディ大統領の言葉

チェルノブイリ事故発生直後、事故で重傷を負った患者への骨髄移植の支援で米国からソ連への支援を行ったゲイル医師の著書「チェルノブイリ アメリカ人医師の体験 岩波現代文庫」より、大気圏核実験禁止を求めるケネディ大統領の言葉。

「骨ガンにかかり、白血病に侵され、あるいは肺が毒で浸潤している子供や孫の数値だけを問題にし、統計上のことだと一蹴してしまってはならない。われわれがこの世を去ってずいぶん経ったあと、たった一人の人が生命を失うとしても、あるいはたった一人の奇形児が出生するとしても、そのことはわれわれみんなが今日憂慮しなくてはならないことである…われわれは、みなこの小さい惑星に住んでいる。われわれはみな同じ空気を吸っている…そして、われわれはみな不滅ではない」

+++

「今日憂慮しなくてはならない」…その言葉は本当に説得力があります。
こうやって見ると、人間が制御することができない放射能汚染という観点でみれば、核兵器も原発事故も、まったく似ているものであり、原発は兵器よりももっとたくさんの汚染物質を拡散するという意味では、なおさらたちが悪いものであるな、と感じます。

ゲイル医師のこの手記は、チェルノブイリ事故発生直後の中枢に近い場所での治療体験でもあり、物事がどのように推移して行ったかが分かります。
日本のジャーナリストのかたや、医師ではなく、アメリカという原発や核兵器を持つ国家の医師がどう見たのか、という観点からも、医師という観点からの専門的な部分も、とても興味深く読めました。

そして、当時から、急性症状の次に長期にわたる対応が必要になり、その取り組みを始めていることを見ると、いま、日本で長期低線量被ばくへの対応が不可避であることがよくわかります。

 

20ミリシーベルト 京大 小出助教の著書より

原発推進派の東大に対し、原発反対のために、放射線を研究し続けている京大助教、小出先生の著書に現在の被曝基準に関する説明がありました。

+++

■10人・シーベルトあたりのがん死者数(100ミリシーベルトを浴びた時の100人当たりの死者数)

原発推進派の評価 普通の大人 1人 子供 4人
物理学者ゴフマン博士の評価 普通の大人4人 子供16人

■日本の被曝許容量とがん死の危険性(ゴフマン博士の評価をもとに)

事故前
・一般人 1mSv/年 → 2,500人に1人
・放射線従業者 20mSv/年 → 125人に1人

事故後
・福島事故(労働者) 250mSv/回 → 10人に1人
・避難基準(子供ふくむ) 子供 20mSv/年 → 31人に1人

※原発推進派の主張では、上記の1/4になる。

(小出裕章 「原発はいらない」2011 幻冬舎より)

+++

重要なことは、原発推進派の基準としても、20mSv/年を浴びた子供の124人に1人ががんで死んでしまう。

しかも、日本政府の基準はあくまで外部被曝のみを考慮しており、内部被曝が抜け落ちている。

それを、我々大人社会は看過している。

これでいいのだろうか?

 

 

2011年08月09日

首都圏の放射性物質による土壌汚染

放射NO!防御プロジェクトの調査結果です。

+++以下、抜粋+++

参考:チェルノブイリの区分
148万Bq/㎡~ (第1) 強制避難区域 直ちに強制避難、立ち入り禁止
55万5千Bq/㎡~ (第2) 一時移住区域 義務的移住区域
18万5千Bq/㎡~(第3) 希望移住区域 移住の権利が認められる
3万7千Bq/㎡~(第4) 放射線管理区域 不必要な被ばくを防止するために設けられる区域
採取方法:表面から5㎝を採取。砂場は表面から15㎝を採取。
測定方法:厚生労働省「緊急時における食品の放射性物質測定マニュアル」に準ずるγ線スペクトルメーターによる核種測定。検出限界1Bq。

2011.06.03 植え込み 江戸川区臨海町 240,045bq/㎡
2011.06.02 植え込み 文京区小石川4丁目 162,500bq/㎡
2011.06.05 庭 葛飾区金町 174,850bq/㎡
2011.06.28 園庭 松戸市紙敷 455,845 bq/㎡ 
2011.06.05 庭 松戸市松戸 206,635bq/㎡
2011.07.17 植え込み 三郷市早稲田 919,100bq/㎡
2011.06.01 庭 横須賀市港が丘 145,340bq/㎡
2011.06.28 庭 取手市藤代 219,700bq/㎡

++++++++++

このような現状がある中で、首都圏ではまだ子供たちが外で遊び、校庭で体育が普通に行われている…
責任あるはずの東電も政府も除染作業をせず、自治体の動きも鈍い。
民間人が汚染された土や植物を集めてゴミに出したら、焼却場が高放射線で汚染され、ゴミ出し自粛を要請している自治体まである。東電は回収すらしていない。

それでも、我々は自衛していかねばなりません。東電、政府、行政、学校、保育園、幼稚園などに対して声をあげていかないといけませんね。

上記調査結果は下記URLからどうぞ

http://www.radiationdefense.jp/investigation/metropolitan

2011年08月05日

東京都日野市の放射性物質汚染と見られる例

DSC00302

東京都日野市にある我が家の玄関先の放射線量。

0.173μSv/h

これが、家の前の側溝ではかると…

 

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2011年08月02日

家内外の表面線量

DSC00266

ガイガーカウンターinspector+を導入しましたので、早速、室内の表面線量を測ってみました。

☆室内

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2011年07月31日

原発災害 全力で子供を守ることを求める東大の先生

原発に関して、東大の先生はだれもが、政府に取り込まれた腰ぎんちゃく的な御用聞き先生だと思っていたが、そうでもないみたいだ。

子供を全力で守る必要性について衆議院の厚生労働委員会で述べた、児玉龍彦氏 (東京大学先端科学技術研究センター教授 / 東京大学アイソトープ総合センター長)の提言。

何故、胎児と乳幼児にとって放射線汚染が危険なのか?

チェルノブイリの健康被害者の500例以上の調査結果から、尿1リットルあたり6ベクレルの少ない放射性物質汚染でも、膀胱炎が「必発」し、かなりの率で上皮内の癌ができている。

そして、福島原発の事故後の調査では、

母乳から2~13ベクレルの汚染が検出されている、

という事実は愕然たるものである。

ということ。そして、今すぐ子供たちを守るためには


・避難が強制される地域は補償の対象になる

という大人の論理を前面に出して子供たちを犠牲にするのではなく、


政府は全力で子供たちを守らないといけない、

ということなどについて述べられています。

YouTubeにそのさいの動画がのせられていたのですが、

早速削除されています。

ということで、こちらの記事をどうぞ↓

DDN JAPAN

【必見】原発対応に「満身の怒り」と「提言」 東京大学アイソトープ総合センター長・児玉龍彦氏

2011年07月21日

我々は何をしているのか、とおもった

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広島にいます。今朝、仕事前に、原爆ドームと平和公園に行ってきました。

たくさんのセミが鳴いていました。

何となく、今年初めて、夏という季節を感じました。

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広島に落とされたウラン型原爆。この時、多くの命を奪ったウランの燃焼量は800グラム。

原発を50基以上持つ、日本の年間ウラン消費量は6000トン超。

いま、日本は確実に変わるべき時にあるようだ。

2011年07月18日

「自粛してください」という呼びかけは責任逃れに思う

事故から4カ月、セシウム汚染牛が今更問題になっている。

この事故を受け、ある地域の生産者には公の機関から
「出荷を自粛してください」
と連絡が回っているという。

「自粛」

ってなんだ?

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2011年07月11日

ベラルーシでの対放射性物質対策

NHKで、チェルノブイリによる放射性物質汚染を受けたベラルーシの放射性物質対策についてやっていた。

・国家予算の2割を放射性物質対策に充てている

・子供たちの健康を守ることを重要視している

・日常生活上の放射性物質対策の充実

―小学校に食品の汚染測定ができる機材、スタッフが配置され、住民が食べ物を持ちこむと計測してくれる。もちろん、無料。

―街医者等にも内部被曝を検査できる機材を用意し、子供たちには定期的に被曝を検査させるようにしている。もちろん、無料。

―放射能による障害の治療は無料

―食品の放射性物質汚染検査対策の充実

+++

日本は、チェルノブイリから責任逃れの方法や抗弁ばかりを学んでいるが、
本当に参考にすべきは、上記のような取り組みではないか。

やる気があればこの3カ月で、取り組みを進めることができたはずだ。

今からでも遅くないから、東北、関東では特に対策を考えていく必要があるのではないか。

狂牛病は全頭検査だが

放射線汚染での検査はこの90日間で僅か数十頭だという。
意味が分からない。

2011年07月10日

生産者の苦悩

先日、福島産の肉牛から規定量以上のセシウムが検出された件で、読売新聞にその肉牛を出荷した生産者の声が取り上げられていました。

+++引用 ここから+++

「悪いのは東電」謝罪する牛肥育農家に仲間が声」

 

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2011年07月08日

ストレステスト

中身の見えない『安全宣言』で原発を再開されるよりも、

後戻りすることになってもよりしっかりした「検査」「対応」をしてもらって原発を再開してもらうことは、本来、国民としては望むべきところではないのか。

たしかに、手順的に「もっと、最初から考えられなかったのか」というのはあるかもしれない。

だが、だからといって「あいまいな安全宣言」で進むのを是とすることは望ましいこととは思えない。

福島が相変わらず収束が見えない現状であることに変わりなく、
原発に万が一ということはいつでも起こりうることがはっきりし、
万が一のことがあった時には、節電でいままでより不自由な生活をするより、
はるかに厳しい状況や不自由、場合によっては生活の困難に直面することも分かり、
積み上げてきたものをすべて失うことも考えられ、
そして、人は放射線を克服できないこと、
低線量被ばくではすぐに急性症状が出ないために長年健康への不安を抱き続けること、
自分と家族の身を守ることに自治体や政府はあてにしてはいけないこと、
いろいろと分かった。

原発廃止からエネルギーの転換を図る移行期間の入口においてより厳正なテストを行うのは、ごく当たり前のことだと思う。

2011年07月05日

玄海原発に福島第一原発の放射能拡散図をあてはめてみた

地形、風向、風速、規模など様々な違いはあると承知していますが、現状では万が一の時のシミュレーションなどが見当たらないので参考までに作成してみました。
自分は全くの専門外ですので、それを前提に素人の戯言だとご覧いただければ幸いです。

+++

佐賀県の最多風向は年間を通して「北北西」となっています。ちなみに、福岡県もそうです。

ですから、玄海原発に対して北北西の風(北北西から南南東に向けて吹く風)があるときを
想定して、福島での拡散の濃度の濃い地域の向きを設定しました。

genkai3

この重ね合わせでいえば、唐津市、小城市、佐賀市、糸島市、福岡市、北九州市など、九州北部主要地域のかなりの範囲で大きな影響を受けることになります。自然としても、玄界灘、有明海、下関海峡も影響下にあります。

福島の地形をみてみます。

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2011年07月01日

ニュースでみた姉弟

被災地の小学生姉弟が、毎朝学校へ向かう途中、道路の脇に立ち、復興作業に向かう自衛隊や警察車両等関係者に「ありがとうございます」などの手作りのボードを掲げて手を振っている様子が報道されていた。

それは、関係者を大いに奮い立たせているようで、「君たちのおかげで頑張れます」という自衛隊員の手紙などが紹介されていた。
いつしか幼い二人だけではない友達も参加するようになった。姉弟は、がれきがなくなるまで、ずっと続けたい、という。

二人の素直な行動に、ぐっときてしまった。どれだけ励まされる行動か。

そして、その反面、大人としての情けなさを感じたのが下の記事。

+++引用 ここから+++

<放射性物質>6~16歳尿からセシウム 福島市民団体調査

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2011年06月28日

キエフでは原発事故半月後に子供たちを疎開させた

福島原発の収束は相変わらず見えない。
ある専門家によれば、原発から流出した放射性物資はおよそ100京ベクレルに及んだという。
(大半は太平洋に流れ国土ではなく海洋を汚染したわけだが)

しかし、この状況になっても、福島等の濃厚な汚染地域について、子供や妊婦の公的な避難すらされていない状況がただ驚きだ。
自主避難をすればいい、と簡単に言える問題ではない。家庭には様々な事情があるし、ローン、仕事や住むところなどいろいろと個人レベルで対応が難しい問題がある。公が動かないことには、個人が動くことも、それを下支えするための企業の動きも起こりづらいのが事実だ。

1980年代半ばのチェルノブイリ事故では、事故翌日には公によって原発から数キロの都市プリピャチは約5万人の全住民が1000台以上のバスを使い避難させられ、約1週間後には30キロ圏内の住民と家畜が避難させられている。現在でも30km圏内は居住禁止だ。

この際の避難についても、避難を進めようとする論調に対し、大規模避難は事故の大きさを知らしめてしまい、国家事業である原発推進を妨げてしまうため、避難に反対する陣営がいたという。

 

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2011年06月24日

失われた風景

kawa

岡山県から津山線で北上。

旭川流域をディーゼル車は進む。

美しい川の流れ、岸辺の緑、そして広がる集落。

車内の放射線量計は0.04μSv/hしかない。

電車を降りて、岸辺でただぼーっとしていたい衝動に駆られる。

 

思えば、福島あたりでは似たような美しい風景もたくさん見られよう。

でも、そこにはいま、目に見えぬ汚染が広がっている。
ほんの数か月前までは、だれもが自由にそこでくつろげたはずなのに。

なんで、こんな国になってしまった、してしまったのだろう…。

2011年06月23日

もんじゅの落下機材引き上げ作業実施中

これまでに20回以上失敗し、今年は現場の担当課長さんが自殺しているこの問題。

おそらく、万が一の時を考え夜中の作業としているのかもしれないが、

ここで万が一のことが起これば日本は本当にお先真っ暗、というか、首都圏も住めなくなるかもしれない。

この作業の重大性については、高速増殖炉という特殊な性質ともんじゅの構造上、
さまざまな危険が伴うと巷では言われているほどだ。

それを、国も自治体も、十分に国民に伝え、万が一に備えるように通達を出しているのかは疑問だ。

この作業は、朝までかかるということだが、夜通し気にかけておきたいニュースに違いない。
+++

先日、外国の専門家が言っていたような気がするが、もんじゅで仮に何かあれば、その時は荷物を持って東京から飛行機に乗る時だ、ということらしい。

作業はうまく行ってほしいし、現場の作業に当たるかたの安全も祈る。

 

でも、これだけは言える。

 

原発や核施設なんて、もう金輪際、まっぴらごめんだ。

2011年06月22日

簡易測定について

今日から公開した「豊田駅南口付近放射線量簡易測定MAP」について。

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2011年06月20日

いろいろ考えさせられた

いわき市の農家に婿入りし、原発問題で農家を廃業された方のブログ。

http://ameblo.jp/noukanomuko/

昨年の口蹄疫の時のように、民民で農家を支援することはできるだろうか?

アイデアはあって、先日、ある人にその仕組みづくりの話は持ちかけたのだけれども。

2011年06月17日

ふと思った

まずは部分引用

+++

8000ベクレル以下、埋め立て可能 汚泥処分で政府方針

産経新聞 6月17日(金)7時57分配信

東京電力福島第1原発の事故後、各地の上下水処理施設などで汚泥から放射性物質が検出されている問題で、政府の原子力災害対策本部は16日、汚泥を処分する場合、放射性セシウムの濃度が1キログラム当たり8千ベクレル以下は、跡地を住宅に利用しない場合に限り埋め立てることができるなどの方針を公表、福島など13都県と8政令市に通知した。

+++

この8000ベクレルについてどう思うかはまずは置いておいて、ふと思った。

この費用は、東電が出すのだろうか?ボーナスもらってるんだし

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2011年06月16日

東京-松山便での放射線測定 DoseRae2

9:55羽田発、松山行きのANA機上にて、電子機器利用可能時に測定。

巷で言われている数値よりはるかに低いですが、
(この機種はガンマ線、エックス線のみの計測です)
事実としてメモ代わりに載せます。

 

1029  

10:29 0.1μSv/h

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2011年06月07日

流山おおたかの森駅の放射線量

P1280533

流山市が放射線のホットスポットだというのは聞いていた。

流山おおたかの森駅の東武線ホームで5分ほど電車を待つ。

線量計は最初は0.21μSv/hを表示した。

DoseRae2は安定まで数分かかるから、数値が落ち着くに従って下がるだろうと思った。

しかし、数値は0.2~0.21μSv/hで落ち着いた。

今日、東京都日野の我が家の周辺では0.1~0.11μSv/h、都心の神谷町あたりも
似たり寄ったりだから、単純に2倍。
たしかに、ホットスポットの様相を呈していそうだ。

 

http://www.geosociety.jp/hazard/content0058.html#map

上記マップによると、原発事故前の流山あたりの自然放射線量は

0.0178-0.036μSv/hだから、その中間をとると0.0269μSv/h

ということは

今日の自然放射線以外からの線量 0.2μSv/h-0.0269μSv/h=0.1731μSv/h

法定の年間被曝限度量は「自然放射線量を除いた1mSv以下」であるが、
本来望ましいのは外部被ばくだけではなく、外部被曝、内部被曝を足して1mSv以下であり、これを時間当たりの線量にすると0.114μSv/hが一つの基準となるから、
すでに外部被曝だけで多くオーバーすることになる。

0.1731μSv/h×24時間×365日=1516.356μSv つまり、1.52ミリシーベルト。

さらに、事故前の数値では、
日本人が外部から受ける放射線と、食事から受ける放射線、呼吸から取り込む
放射線全ての合計量の平均が

1.5ミリシーベルトだった。

ある程度、年齢が行った人にとっては、あまり不安になる数字ではないかもしれない。

しかし、大前提として、これは今まで「これが安全」とされてきた法定数値を大きく上回っているという事実がある。

極力、被曝を回避するよう注意したほうがよく、それは、
その地域に暮らす乳幼児、妊婦をはじめとしたこれから先長い人生の時間があり、
最も弱い人たちを保護するため、だ。

2011年06月03日

原発事故対策マニュアル

原発事故が起こった際の放射能への対策、対応、注意点が初期、中期、後期と分けて書いてあるほか、服装や屋内待機に適した建物など、分かりやすく書いてあります。

また、被曝量や放射線がなぜ危険なのか、体のどの部分に危険なのか、という基礎的なところも書いてあります。
放射線が、被曝した本人だけではなく、将来できる子供にまで障害を引き継ぐ恐れがあることなど、いろいろと考えさせられました。

これから、日本は長期間放射能と付き合っていかなくてはならない時代です。

価格も手ごろで送料もかかりません。
一読しておいて損はないと思いますので、ご紹介します。

ただ、福島の事故を受けての最後の提言については、もっと踏み込んでほしかったなあ。

 

他にも原発関連の本を読んでいる最中です。

いろいろと、衝撃的だったり、考えさせられること、日本がチェルノブイリから学んだことは、国民を守る方法ではなく、原発を残すためにチェルノブイリで検証しきれていないところを「都合よく使う方便」であったことがよくわかります。

それらの本では…
チェルノブイリ原発至近で、いまも立ち入りが制限されているプリピャチ市は、
事故翌日には数万の全市民が避難をしたこと、
家畜も避難させたこと。
そして、その今のプリピャチ市の放射線量と、日本政府がいう「20ミリシーベルト」の時間当たり換算した放射線量が同じであること。
日本政府の「暫定基準値」は、居住が禁止されているチェルノブイリ30km圏内の多くの地域に人が戻って住めるほどの値であるということ…

いまの状況は、あまりに危険です。子供たちが可哀想です。

2011年06月01日

ソフトバンク、孫社長 福島からの転校支援

Resized

twitter 孫社長のページ

これからクリーンエネルギーへの取り組みを進めていこうと先日、府県知事とともに協議会を立ち上げた孫社長。
原発問題では、かなり義憤に燃え行動を起こしていると感じる。

その孫社長が、昨日のツイッターで「福島県から県外転校をしたい父兄を支援したい」というつぶやきが。

中身はまだ分からないが、これは放射線被害を受けているなかで子供を抱え、政府、行政からろくな支援を受けられず苦しんでいる親御さんにとってはうれしいはず。

孫社長がどのような取り組みをするのか、注目したい。

2011年05月31日

風向き

本日の風向きは、原発方面から首都圏に吹き込む形になっています。 

放射性物質が飛来する可能性があります。
放射性物質が飛来している間もマスクなどの対策が必要ですが、
風が収まった後に、新たに堆積する放射性物質、あるいは水源の安全確認が問題です。

小さなお子さんをお持ちの親御さんなどは、用心に越したことはないのではないでしょうか。

tenki 
画像クリックでtenki.jpへ

今朝の線量は多めだった(日野市豊田)

今朝、散歩がてらに持ち出した線量計。

家の中では0.1μSv/hとやや高め。

外では、0.16~0.18μSv/hで、だいたい安定しているのが

0.17μSv

通常このあたりは、外でも0.11μSvだから、今日は高めの値になっている。

昨日の雨が、新たに放射性物質を運んできたのではないか。

もっとも、日野市南平のガイガーカウンターでは、特段異常値にはなっていないようだ。

線量計を入れているカバーが汚れているのかと思って拭いたが変わらない。
家の中でも、通常よりやや高めで異常値は示さない。特に、汚れているわけじゃない。

この辺りの線量が高い、ということだろうか。風向きを調べないと、分からないけど…

2011年05月28日

線量計を見るにあたっての自然被曝の考慮(私の場合)

私を含め放射線量計を入手した、いままで線量計などなじみのなかった人が増えてきたと思う。
そして、ウェブ上でも、その数値を報告している人が増えている。

これからも、放射線量計は普及していくだろう。

■線量計の数値=危険度ではない

ただ、線量計の数字を見るのは注意点もある。

たとえば、現在の時間当たりの線量が

0.15μSv/h(マイクロシーベルト毎時)

だったとする。

そうすると、その数値を24時間、365日恒常的に浴びていた場合の外部被ばく量は

0.15μSv × 24時間 × 365日 = 1314μSv = 1.314mSv(ミリシーベルト)

となり、法定の「自然被曝を除いた年間1mSv以下」の被曝基準を3割もオーバーしてしまうことになる。ここで考慮されているのは外部被曝だけであるから、内部被ばくを合わせるとかなりの基準オーバーが考えられる。

逆に言うと、外部被曝だけで考えた時、「自然被曝を除いた年間1mSv以下」を満たすための時間当たりの外部被ばく量はどれくらいになるのか?1mSvは1000μSvだから…

1000μSv ÷ 365日 ÷ 24時間 = 0.114μSv/h となる。

この数値だけを捉えると、先ほどの例でいう「0.15μ」(都心の路上でも珍しくない数字)は、
「法定の基準値をそれだけでかなりオーバーしてしまう」数値となる。

しかし、そうとらえるのはちょっと勇み足だといえる。

それは、

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雨の日 今日の線量

geig
日野市某所の我が家。庭は30cmの高さで0.13μSv/hでした。

 

DSC_9479

家の中(床)は0.09~0.10μSv/h。

そういえば、昨日、東京駅から帰宅ラッシュ時の中央線中央特快のなかでは
0.07μSv/hくらいでした。
洋服についた放射性物質等の影響はどれくらいかと思っていましたが、
電車の中の線量は意外と少ないものでした。

2011年05月23日

子供を守るのはだれか

今日、文科省のまえに、福島で子供を育てているお父さんお母さんが終結し、被ばく量の暫定基準値の見直しと、子供の安全確保への訴えを投げかけた。

福島では、父兄が立ち上がり、校庭や園庭の表土をそいで、降り注いだ放射性物質を取り除く活動を始めた。

日本の政府、地方自治体は積極的に、自発的に子供を守る気はない。これは確かだ。

理由は深く書かないが、自分もそれを体感した。怒りを通り越して、絶望の淵に立った。

 

父母が立ち上がり、わが子を、社会の子を守ろうという声はこれからも大きくなるだろう。
多くの父母は、この動きに合流するほうがよい。

子供は自分たちの環境や必然を選べない。

社会が守ろうということがないのだから、子を守れるのは父母しかおらず、そして、ひと組の父母だけでは、市町村役場レベルでもその声は相手にされない。「特別扱いはできない」という役人の言葉がまっているだけだ。

子供たちは安心して水が飲めない。
食べ物を安心して食べたり、
安心して野原を走りまわれない。
芝生に寝転ぶこともできない。
家族で散歩することもマスクが必要だ。
空は晴れて青空でも、風に吹かれて季節を感じることすら危険で、
海水浴もできなくなった。

自分たちがかつて幼いころで来ていたこと、
大切だったことが、いま、子供たちから奪われている。

だから、放射線から子供を守ろうとしている父母の皆さん、集まって力を結集してください。
そして、全国で子供を育てる父母の皆さん、皆さんの力も必要です。
この問題は、福島や放射性物質が降り注いでいる関東地方だけの話ではなく、日本全国の子供たちにかかる話であって、さらには世界に向けての一つのモデルを示すものとなるのです。


+++
どんなに電力が足りなくなろうと、
生活が今より不便になろうと、

そんないままで当たり前だったことが守られるなら、
ひとが放射線を有効に処理し、打ち勝つことができないなら、
子供たちを苦しめ、生命に危険を与えるものならば、

私は原発はいらない。
生活と社会のあり方を変えるほうがよっぽどいい。

2011年05月20日

本当の支援とは。本当に望む姿とは。

今日、仕事先へ向かう途中、電車内で発作的に咳が続き止まらなくなった。
電車を途中駅でおり、病院へ。
ここ数日、酷い発作的な咳が続いている。

先週の黄砂で酷く鼻腔とのどを痛めてから体調を悪くし、耳鼻咽喉科でアレルギーの
薬をもらっていた中、原因がよくわからない咳だ。

とりあえず、仕事を休ませてもらった。

+++

帰りがけに小さなローカルチェーンのスーパーに寄った。

野菜売り場を見ていたら、キャベツがやたらと安く売られていた。

茨城産キャベツが、ひと玉で90円するかどうかの値段。

ずいぶん、安い。

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今朝の線量率

朝方、散歩途中の道端では、

腰の高さで0.2~0.24μSv/hくらい。普段が0.1μSv/hとか、多くても0.15μSv/h位だから、
今日は多いみたい。

家の中は0.1~0.11μSv/h。通常が0.08μSv/hだから、家の中も若干高いようだ。

なんでいつもより高いのだろう?無風だから?

定番サイトの日野市のかたのガイガーカウンターでも、20日のam7:00くらいは
平均より若干高めのカウントで推移している。

http://park30.wakwak.com/~weather/geiger_index.html

こちらも同じ日野市で計測しているから、どうやら、この高めの数値は機器的な
問題ではなさそうだ。

2011年05月19日

本日の線量率

家の中、家の前の南北方面の道ではともに0.09~0.1μSv/hでしたが、

家から100m離れた東西に延びる道に出てびっくり、0.14~0.15μSv/hでした。

風向きや、風が通る方向によって、ホットスポット的な場所があるようです。

そういえば、都心でも茨城県を上回る土壌汚染スポットがあったとか…。

本当に、目に見えないから厄介です。

2011年05月16日

本日の線量率

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今日は家の中では0.08~0.1μSv/h。

仕事ででた神谷町近辺では、0.11μSv/h程度。
建物の中は0.9μSv/h程度でした。

計測位置は腰の高さです。

2011年05月15日

今日の線量

今日の線量は、家の中、庭ともに大体が0.09μSv/hで推移しました。
計測高さは腰の位置。

家の中は全て床を拭き掃除もしたけど、これまでも何回もしてきたこともあり、
とくに前後で変化はなし。

どちらかというと、黄砂が体調悪化にクリティカルヒットする自分には、
庭の手入れをしている間だけで喉がヒリヒリしてきてたまりませんでした。

2011年05月14日

線量計

DSC_9349

シンチエーション、ダイオード式の線量計を買った。

ガイガー・ミュラー管式に比べると空間線量の検出は苦手だが、
物体からの線量検出には有利らしい。※下記追記ご覧ください

amazonでぽちっとしてから、数日で届いた。

いまは、ちょっと値上がりしたようだ。

都心のビルでは空間線量は0.06~0.07μシーベルト毎時。
自宅では0.09~0.1μシーベルト毎時。

累積も管理できるし、簡易的な線量計とはいえこれからの生活の目安にはできそう。

原発もまだ不安定だし、やはりいざという時にあるとないとでは違うと思う、が、

これが役立たない世の中に早くなってほしい。

 

※追記2011.9

実際使っていると、この線量計はむしろ、空間線量を測ることが適切とわかりました。
下記に2011年9月のレビューを載せています。

http://nb-roads.net/2011/09/post_504.html

 

 

amazon DoseRae2検索結果

2011年04月28日

震災から49日

改めて、合掌。

きっと、いい社会を復興していくことに、
自分ができることをして行こうという気持ちを新たに―。

原発問題、明治学院大学国際平和研究所の声明

私の母校、明治学院大学(国際学部)の自律性を持つ付属機関

「明治学院大学国際平和研究所(PRIME)」(所長は竹尾先生)

が、「東日本大震災に関する声明」として
原発問題についての生命の賛同者を募っておられます。

主旨は

1.安全地帯への避難を
2.正確な情報を
3.差別なき支援を
4.私たち大学は状況分析と提言を
5.開かれた言論と自由な批評を

の5項目です。

現状の状況に即した声明であり、非常に重要な内容であると考えます。

もちろん私は賛同しております。

もし、関心を持っていただけるようでしたら下記リンクより声明をご確認いただき、
ぜひ、ご賛同をお願いします。

http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/message/seimei/seimei_earthquake.html

2011年04月13日

川崎市の災害ごみ処理申し出について

スポニチアネックスより抜粋

『福島ごみ「受け入れるな」 川崎市に苦情2000件超

川崎市の阿部孝夫市長が福島県などの被災地を7、8両日に訪れた際、災害廃棄物処理の支援を表明し、川崎市民らから「放射能に汚染されたごみを受け入れるな」などの苦情が2千件以上寄せられていることが13日、市への取材で分かった。担当者は「汚染ごみは運べるはずがない」と説明、対応に追われている。』

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/04/13/kiji/K20110413000622610.html

 

つい昨年まで川崎市民であった自分としても、身近に感じてしまう記事だ。
災害ごみとはイコール原発に関するごみということではないとは思うが、これだけ放射性物質が飛散している現状を考えれば、放射性物質が付着し、放射線を出しうるゴミだということは自明の理。
政令指定都市の首長ともあろうものがあまりに放射線についての意識が低すぎると思う内容だ。

放射性物質は燃やしてなくなるものではない。
そして、塵などと混じってまち中に堆積すれば、そこで物によってはかなりの長期間、放射線を出し続け、風によって舞い上がり、皮膚から被爆するだけでなく呼吸から体内に取り込まれ内部被ばくをもたらす。
肺に入った放射性物質は取り出せない。骨に蓄積するものもある。

そして、大人よりも地面に近い子供たちが大きな被害をこうむる。

放射線は低線量で急性症状が出なくても、累積量が大きくなれば人体に影響をもたらす。

そして、影響が出ても、それと原発事故との関連を証明するのは難しいのが事実と思われる。

政令指定都市というだけではなく、都心から近く、都心から西方、北方にも大規模な人口を抱える川崎市に放射性物質を持ち込むというのはあまりに危険が大きすぎる。

福島原発の放射性物質の影響を受けているごみは、今後、人が住むことができないだろう20kmまたは30km圏内において処理するべきで、そこから持ち出すことは厳しく取り締まらないといけない類のものであると思う。

苦情が2000件だけというのもなんだか少ないような気もするが、それにしてもあまりにお粗末で軽率な言動である。日本社会は放射線についての学習が少なすぎると今回、自分もいろいろ調べているうちに実感したが、行政と行政の長も例外ではない。

ストロンチウム

ストロンチウムの検出が伝えられていますが、
ストロンチウムは早い段階から放出されていたようです。

ストロンチウムは骨に留まるとのこと。

骨にたまり、放射線を約28年にわたり放出し続けます。
(※後日注 半減期が28年ということで、体内で放射線を出し続けるのはもっと長い期間になります)

 

骨にたまるのは人間だけではなく、魚や動物も同様。

ですから、汚染地域でとtれる魚や動物の骨は、食用にすることは危険であり、
煮干しなどの小魚もしかり、とのこと。

魚は、日本海のものをとるようにしたいと思います。

今年は海水浴も、日本海側がいいのかな?

2011年04月12日

あほらしい比較

原発事故は最悪レベルのレベル7に。

何をいまさら。という感じ。

で、テレビでは政治家も専門家も東電も保安院もみんなこぞって

「大丈夫、大丈夫」といい、

「チェルノブイリのまだ1割程度の放射線」

とか

「レベル7でも下の方」

とかなんとか安全意識を植え付けようとしている。

 

レベル7はレベル7なんです。「深刻な事態」なんです。

わざわざ現状より状況が悪いもの(チェルノブイリ)を探して、比較することに何の意味がある?

 

そうやって、なんだか安心しようとしてきた楽観が、これまで事態を収束できない状況をもたらしているのではないのか?

 

いい加減にしてほしい。

大気も土壌も海洋も汚染されたいまの状況は、そんなに猶予がないのだから。

2011年04月11日

避難地区では動物が餓死している

ネット上にはすでに画像が出回っているが、
原発避難地区に残された動物、たとえば、
牛舎に残されたままの牛などが飢えと渇きで次々衰弱死しているようだ。

ニュースなどでは、つながれていた犬が(おそらく)自衛官などによって
解き放たれて、街で群れをなしている光景などが放送されている。

しかし、避難地区でもし我が家のような完全室内飼育の猫などがいれば、
もう衰弱して生きてはいないだろう。

飢えと渇きでゆっくりと時間をかけて死んでいくとは、一番むごたらしい最後ではないか?

責任をとるべきしかるべき直接的加害者がえさを運ぶか、
あるいは、おそらく生き残っても被ばくしていることからもう流通には乗ることはなく処分されるものも多いだろうことを考えると、
ひと思いに命を終わらせてやることができないのか。
もちろん、直接的加害者は立ち会うべきだ。

あまりに凄惨で心痛める画像なので、リンクははりません。

「家畜 衰弱死 原発」でgoogle検索してください。

2011年04月10日

作業員に祈る。作業員を祈る。

フクシマフィフティーと米国では称賛された原発問題最前線の作業員たち。

いまの日本、世界の行方は、彼らに託し、祈るしかない。

時給数万の作業員もいれば、通常の日当、1万円そこそこがあまりに重すぎる責任を負う彼らの労働の対価。

ご本人たちだけではなく、そのご家族の心配は将来への不安はいくばくだろう。

 

それでも、責任感を持って、放射線が渦巻く現場に立ち向かってくれている彼らには、本当に感謝しかなく、そして、彼らの健康が致命的、後遺症的に害されぬ安全を祈らずにはいられない。

20代の若い作業員、小さな我が子に日々の楽しみを映していただろう30代。
子供の成長に、将来の夢を見ている40代。
子供の自立も目前にしているだろう50代。
第二の人生が見えてきていたはずの60歳弱の方。

いろいろな人生と家族がそこに立ち向かっている。

中には、下請け企業の高齢である経営者、役員が

「自分たちでも配線ぐらいできる」

と、若い人を送りこまず、盾になろうと名乗り出たとも報道で知った。

私は神仏など普段意識しないし、関係なく生きているけど、もし、本当に神仏がいるなら…彼らを守ってください。
ただ、いま起きていることは現実なのだから、私たちは彼らに祈り、頼るしかない。


残酷な慰めかもしれない。でも、万が一のことがあるなら、彼らや彼らのご家族は、東電はもちろん、社会が将来にわたって手厚く支援していかないといけない。

彼らが斃れ、それでも福島原発がしずまらないときには、日本国民は最後の一人になろうと、福島原発の現場に立ち向かわねばならない。
それが、世界に対して日本が背負っている責任であり、日本の社会がしてきた選択なのだから。

その選択が正しかったのか、これからも選択していくのか。

それは、この件がしずまったときに、社会で話し合おう。

放射線に不安を抱く親御さんへ

中部大学の武田先生が、ご自身のサイトに「原発 母の役割」というテーマで子供を守るために必要な考え方、行動への助言をされておられます。

http://takedanet.com/2011/04/post_1d9d.html

国や自治体は「水道水を飲んでよい、だめ」程度しか言わず、日本社会の子供の命を本気で守ろうとはしていませんので、自分たちでいろいろと調べて子を守らねばなりません。

上記ページはいろいろと行動すべき切り口が提示されております。是非ご一読ください。

安易に子育て世帯の所得を減らすような発言ができる国ですから、原発問題についても、
いま、親御さんは本当に孤独に追いやられている方が多いと思います。
将来、また良い日本を復興する力となる子供を親御さんどうし連帯したり、『社会で』守らねばなりません。

この方法が妥当かどうか

産経新聞より引用 (文章に着色しました)

+++ここから+++

原乳の放射性物質、基準値下回る
福島 2011.4.9 00:01

福島県は8日夜、福島第1原発事故を受けて、7日に実施した原乳の緊急時モニタリング検査(4回目)で、放射性ヨウ素、セシウムが暫定基準値を上回った検体はなかったと発表した。 県によると、今回から検査方法を改め、前回(3月29日)に暫定基準値を下回った市町村の原乳は戸別検査をせず、県内10の乳業メーカーなどが、他の市町村産と混ぜた後の原乳で測定した。 県は、約1週間後に予定する次回検査で、基準値を上回らなければ、国と調整して出荷制限を解除していく構えだ。

 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110409/dst11040900040000-n1.htm

+++ここまで+++

牛乳というものは、子供もたくさん飲むものではないのか?

仮に10の市町村産がブレンドされているなかで、1か所の原乳に異常値があっても、
ブレンドをして薄まることで異常値以下となればよい、ということになる。

これが野菜に波及しないか不安で仕方がない。
野菜の場合、複数地域のものを混ぜた後、汚染された地域の固体ではなく汚染されていない地域の固体がサンプリングされて調査され「異状なし」とされたら?

怖い風潮が露骨になってきた。
つまり、「”風評”や”責任追及”を回避するために、”異状”にならない方法にあえて変えていく」
ということ。

上記のような対応方法がよいか悪いか、異状かそうじゃないかという判断は、現状では家庭の判断にゆだねられることになる。
ますます、家庭での防御が大切になる。

2011年04月09日

産品の汚染度表示はシーベルトに統一できないのか

食材などの汚染度が説明されるとき、「ベクレル」という単位が用いられる。
しかし、「年間許容被ばく量」は「シーベルト」という単位だ。
中部電力の説明では、下記のとおりとなっている。
+++引用ここから+++
放射能
単位 ベクレル(Bq)
定義 1秒間に崩壊する原子数。毎秒1個の崩壊数を1Bqという。

放射線の量

種別 吸収線量
単位 グレイ(Gy)
定義 物質に吸収された放射線のエネルギーを計るための物理量。物質1kgあたり1ジュール
(J)のエネルギー吸収があるとき1Gyという。

種別 線量当量
単位 シーベルト(Sv)
定義 放射線が人体の組織に及ぼす効果・影響を定量的に扱うための尺度。グレイに放射線の
種類、性質などに関係する修正係数を乗じたもの。

+++++++++

上記から言えることは、一般の人にとって、農作物、酪農、水産物などの汚染度を説明する単位として、「ベクレル」で説明されても理解しがたいということだ。

というのは、年間の被ばく許容量は「シーベルト」であらわされるものであり、

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ふと思ったんだけど

今年の夏は電力不足。だから、エアコンの使用は控えましょう。

そりゃそうだけど、どっちにしろ、エアコンを使って外気を取り込むのは
放射性物質を室内に呼び込むことになるケースもあるわけで、はばかられる。


じゃあ、窓を開けて自然風をとりこむ?


いや、そうしたらなおさら、放射線物質は室内に蓄積する。

 

えっと…

 

このまま放射性物質の放出が続き、まちなかに放射性物質が堆積していく場合は
どうすればいいのでしょう?

風評被害というけれど

原発問題によって、放射線の汚染は確実に広がっている。

土壌汚染、海洋汚染、そして大気汚染。
これらは長い時間で見ないといけないもの。

影響を受けられている農業者、酪農者、漁業者の方には本当に同情する。

しかし、今の日本社会の風潮 「なんでもかんでも”風評”を叫び、それを否定できない風潮を作る」 ことには大いに違和感を感じる。

もし、いまが放射線がもう垂れ流されておらず、汚染された土壌や大気、海洋が浄化されているのであれば、 浄化される前のイメージで噂が立ち、物の購買が回避されるというのは立派な風評だろう。

しかし、いまは「実際の汚染」が進んでいることや、

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2011年04月08日

FROM NYC

いろいろと気分が沈むこともある。
先が見えない状況であることはたしかで
だれしもがつかみようのない不安を抱えている。

でも、いまは一歩一歩、踏み出そう。

僕らが主体的になって動かないと
みんながそれぞれ、社会のためにできることをやればいい。

世界の応援してくれる人たちに、応えないとね。

ライジング・サン あらためて、素敵な国名だと思う。

子供たちが、僕ら大人のあり方を見ている。

自分の立場は明確

今より不便な生活でいいです。
むしろ、そのほうが豊かになることが出てくると思ってます。

だから、未だ放射線に根本的な対処方法がない今は研究が進むまで

原発、核施設はなくそうよ。

それに原発とか核施設っていうのは、どんな天変地異も攻撃も耐えられないといけない。


斉藤和義の原発問題への自身の「ずっと好きだったんだぜ」の替え歌
自身がyoutubeにアップしてから削除されまくってはネットユーザーがどこかしらに
アップロードしている。

 

坂本隆一の六ヶ所村核処理施設反対サイト「ストップ六ヶ所プロジェクト」
ページ遷移が分かりづらいサイトですが、いろいろな情報があります。

http://stop-rokkasho.org/information/

+++ここから引用+++

所得トップは六ケ所村民/08年度

県が28日公表した2008年度の「市町村民経済計算」結果によると、1人当たりの市町村民所得が県内で最も高いのは、日本原燃の再処理工場などが立地する六ケ所六ヶ所村で1363万6千円(前年度比11.4%減)だった。同村のトップは5年連続。(東奥日報 2011年3月28日

++++++++++++

札束を握らせて核施設の立地を進めるやり方は、村民を二分したり、労働感覚を変えてしまう。
福島原発がこのような状況になっても、「また原発が稼働してほしい」とインタビューに答える
地元住民(被災者)がいるのも現状だ。

自分はこれは社会の不健全なゆがみだと思っている。

2011年04月07日

中部大学の武田邦彦先生

サイトで、今回の原発問題について非常に分かりやすく、また、
私たちの判断基準についての選択肢を提示しておられます。

とても勉強になりましたので、お勧めします。

http://takedanet.com/

2011年04月06日

スウェーデンからの応援歌

 

♪足あとながされても きっと将来への道残るさ…♪

素敵な歌詞だと思う。

ありがとう、やっぱり、私たちは世界に対して責任を持たないといけない。
子供たちの将来に責任を持たないといけない。

時間はかかっても、自分たちが乗り越えないといけないことだからね。

低線量被ばくに関する研究者の見解

ジャーナリスト向けの研究者のフリーソースに、低線量での放射線被ばくについての話がありましたので転載します。慶応大学医学部放射線科の近藤先生による記事です。

要点は下記の通り。
+++

・(国が安全としている)100ミリシーベルト以下での安全は「やけどのような急性症状が出ない」という点では間違っていないが、長期的視点からは「100ミリシーベルト以下は安心」と言えない
・僅かな放射線量でも健康に被害をもたらす確率がある
・被ばく量が1シーベルト上がるごとに、がんによる相対過剰死亡数が97 %増える
・日本では、10ミリシーベルトを被ばくすれば、がんの死亡率は30.3 %、100ミリシーベルトの被ばくでは33 %になる
・100ミリシーベルト以下は安全だとする説は、ここ数年でほぼ間違いだとされている
・100ミリシーベルトでのガンの危険率0.5%というのは「ガンで死ぬ確率」であって、「日本人は2人に1人(50%)がガンになる」という論調にもたらされる50%は「ガンになる確率」であるから、この二つを混同してはいけない

+++
物事には「古典」と「新しい研究」というものがつきものであって、国や政府といった権威を用いたがる組織はたいてい「古典」的論調になりがちだ。また、政治に都合のよい論調をとる学者が気に入られる。それゆえ、政府などが抱える学者や研究者が発表することはそのまま受け入れるのではなく、一方ではどのような論調・研究があるのか、という点については、常に意識し、探しておく必要がある。

以下、ソースを転載

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2011年04月03日

放射線予報のサイト

というのがあったから貼っときます。

というか、読めないけど、今週半ば以降は関東とさらに西の方にも来るようで。
ノルウェーの予報もドイツのよ方もフランスもほぼ同じ動向だし、
日本の風向き予想を見ても、しっかりとこちら向きなようです…。
あながち、信憑性がないものとも思えません。

http://atom.yaruoch.com/

 

いま、必要なのは無責任な政治家や行政に自分と家族の命を委ねることではなく、
すすんで情報を集め、自分たちで考えて行動することです。

もっとも、いま、懸命に「(いまは)安心だ」と言って、非常時に平時のルールを押し付けて
個人の動きを拘束している国と行政は、放射線と同じくらい、個人の安全・安心のためのアクションに際して大きな障害かもしれません。

+++

それと、、、、

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南風の季節

原発の件、東北の方は特に心配でしょうね。

下記のようなサイトを知りました。放射線の量を各地で可視化したとのこと。北西30km地点は、すでに発がん率が0.5%超えているようですが、このサイトがただしければ、結構大変なことですよね…。

http://microsievert.net/

全国の放射能
http://atmc.jp/
全国の雨の放射能
http://atmc.jp/ame/

全国の水道の放射能
http://atmc.jp/water/

 

いまの日本の情報公開の現状です。

おどろくことに…

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2011年03月30日

問題のすり替え

原発問題はとても深刻。

でも、世の中は非常時ではなく、平時の対応をしている。

毎日毎日、今から放射線を摂取しても、影響が出るころにはこの世にいないだろう
おじさん先生たちが「大丈夫、大丈夫」と言っていて、世の中もそれで不安をごまかそうとしている。

そもそも、自分の口に入るときに計測しない限り、大丈夫、なんて言えない。

チェルノブイリのあるウクライナでは家庭に放射線測定器が普及していると聞く。

 

それに、目先でどれを食べていい、だめ、とかそういう問題じゃない。

 

いますぐに、原発が破裂したり、格納容器の破損が大きくなって放射性物質が多く発散される危険があり、
仮にそうなったら、「一発でダメになる」という危険があるということに目を向けないといけない。

すでに

・格納容器の破損がある
・プルトニウムも漏出している

事実がある中で、
枝野官房長官、東電副社長は会見で

・収束の見込みは立てられない
・事態悪化しないと言えない

と明言しており、さらには政府の諮問機関である
原子力安全委員会委員長は

・対処能力を超えた

と明言している状況で、現場では作業も高放射線の影響でなかなか進まず、
命を賭して現場に立つ皆さんが何とか、なんとかかんとか対処療法をして

時間を稼いでくれている

状況なのだ。

そして、首都圏への影響としては、下記サイトをご覧いただけばわかる。

日野市の放射線測定 http://park30.wakwak.com/~weather/geiger_index.html
原発事故前後の推移 http://park18.wakwak.com/~weather/geiger_archives.html

東京駅から西方40km以上の日野市においても、14日の原発爆発以降24時間で
かなりの放射線異常値を記録し、横濱でも降雨で放射線異常値が検知された22日からは、
常に通常よりも高い値で放射線は推移している。
つまり、これ以上のことがあれば確実に、おそらく24時間以内に東京都も深刻な影響を受けることは必至だ。その間に、どんなことができますか?パニックが起きるのに。

政府も、行政も無責任に「大丈夫」というから、
事前に行動しようとしている個人が制約された(たとえば、会社を休むことができない、保育園を休ませることができない、それゆえ疎開できない)状況にある。

「横並び好き」で「きっと大丈夫だと信じたい」「専門家が言えば大丈夫、何かあればあいつの責任」といった日本人らしい集団心理が発揮され、自立的に考え、行動しようとしている人間の行動がかなり抑制されているようだ。

非常時にはどうしようもない状況に陥ってから
「あの時ああしていればよかった」
ではなく、
「こうやって対策したけど、何事もなくてよかったね」
という結果の方が正しい。
実際、今回の津波から生還された高齢者の方がインタビューで応えていた。
「きっと大丈夫だろう、と思っていた人がみんなやられたが、自分はとにかく避難した」

+++

「危険はあるので、緊急性はないができる人は疎開をすることを始めてほしい、自治体、企業もそれを支援してほしい」

と、何故言えないのか?

そうやって疎開させておくことが、本当にいざという時の支援側の負担も、被害者の数も減らすことができるのに。国ができないなら、地方自治体がやらないといけない。

+++

そうそう、東村山浄水場エリアのわが日野市は、相変わらず役所は能天気だと思う。

東村山浄水場は、写真を見る限り貯水プールは露天むきだしだが、

「放射性物質測定はしていない」(朝霞、小作でやっているからという理屈)

ことを忘れてはいけない。

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