まずは部分引用
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8000ベクレル以下、埋め立て可能 汚泥処分で政府方針
産経新聞 6月17日(金)7時57分配信
東京電力福島第1原発の事故後、各地の上下水処理施設などで汚泥から放射性物質が検出されている問題で、政府の原子力災害対策本部は16日、汚泥を処分する場合、放射性セシウムの濃度が1キログラム当たり8千ベクレル以下は、跡地を住宅に利用しない場合に限り埋め立てることができるなどの方針を公表、福島など13都県と8政令市に通知した。
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この8000ベクレルについてどう思うかはまずは置いておいて、ふと思った。
この費用は、東電が出すのだろうか?ボーナスもらってるんだし
人災で汚染しておいて、その処理をよもやその自治体の予算から出費し、
なおかつ、その汚染物質をその地に埋め立てやコンクリにしてとどめるなんて
許されることなのだろうか?
東電は、そのことについて公に頭を下げてお願いしたわけでもない。
お願いされてもお断りしたい。
汚染され土壌は東電が電気料金をあげない前提で除染、回収し、
福島原発に持ち込み、そこで処理をすべきではないのか?
チェルノブイリの前例から言えば、残念ながら、原発周辺の土地は、
これから長期間人が住むことはできなくなるだろう。
だからこそ、その地域に汚染物質を集めて処理をするべきで、
汚染されたものを各地に残すべきではない。
8000ベクレルというのは、成人の体内にある放射線量と同じだ。
だから、この基準は妥当だろう。
という意見もある。
しかし、成人がもともと8000ベクレル体内から放射線を出しているなら、
累積量を減らすために余計に身の回りに放射性物質で汚染されたものがあると困る。
子供に対してはなおさらだ。
これからの東日本に住む人の被曝は、その埋め立てした土地やコンクリートからだけではないのだ。
食物や飲料水、遊ぶ公園や芝生、森、林の中、さまざまなところに入り込んだ汚染物質によって被曝するのだ。
食物だって、今の対応状況では、これからは加工食品となって出回り、もはやどれがどこの原材料で使われたか、等は分からなくなる。
それに、まだ原発事故は収束していない。
とにかく、なし崩し的に対応していくべきではない。表土を集めて校庭の隅に埋めた福島の学校の対応も、一時的なものとして最終的には掘り起こして福島原発に運ぶ必要がある。
本当に、日本には原発への対応力がなかったことが分かるにつれ、放射能が余りに多くのものを奪っていくことが分かるにつれ原発は早期に別のエネルギー技術に置き換えるとともに、我々も電気に依存しないライフスタイルに変わっていく必要があると思う。
テレビのリモコンとか、トイレのセンサーを使った自動洗浄とか、そんなものなくても全く問題ないし、日本人は働き過ぎだから、今より電気がなくなるくらいがちょうどいい。
不便になると、一つ一つの物事の価値は上がることもある。それがむしろ豊かさをもたらすこともある。
環境に合わせて、人は営みを変えていくことを忘れてはいけない。いまはどんなに電気があっても、かつてのような拡大経済、拡大消費の時代ではないのだから。
いずれにせよ、汚染物質を住んでいる身の回りにて処理をしてなんかほしくない。