原発事故が起こった際の放射能への対策、対応、注意点が初期、中期、後期と分けて書いてあるほか、服装や屋内待機に適した建物など、分かりやすく書いてあります。
また、被曝量や放射線がなぜ危険なのか、体のどの部分に危険なのか、という基礎的なところも書いてあります。
放射線が、被曝した本人だけではなく、将来できる子供にまで障害を引き継ぐ恐れがあることなど、いろいろと考えさせられました。
これから、日本は長期間放射能と付き合っていかなくてはならない時代です。
価格も手ごろで送料もかかりません。
一読しておいて損はないと思いますので、ご紹介します。
ただ、福島の事故を受けての最後の提言については、もっと踏み込んでほしかったなあ。
他にも原発関連の本を読んでいる最中です。
いろいろと、衝撃的だったり、考えさせられること、日本がチェルノブイリから学んだことは、国民を守る方法ではなく、原発を残すためにチェルノブイリで検証しきれていないところを「都合よく使う方便」であったことがよくわかります。
それらの本では…
チェルノブイリ原発至近で、いまも立ち入りが制限されているプリピャチ市は、
事故翌日には数万の全市民が避難をしたこと、
家畜も避難させたこと。
そして、その今のプリピャチ市の放射線量と、日本政府がいう「20ミリシーベルト」の時間当たり換算した放射線量が同じであること。
日本政府の「暫定基準値」は、居住が禁止されているチェルノブイリ30km圏内の多くの地域に人が戻って住めるほどの値であるということ…
いまの状況は、あまりに危険です。子供たちが可哀想です。