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アルファ線やベータ線に注意する必要性

先日記事にした通り、いま、東京都などでは空間線量のX線やガンマ線を図っているものの、地表面近くなどにあるアルファ線やガンマ線については計測、公表していない状況です。

地表面などのたとえばセシウムを吸い込めば、X線、ガンマ線だけではなくベータ線の影響を体の中から受けることになります。

プルトニウムなどから出るアルファ線は、紙一枚で遮られます。
セシウムなどから出るベータ線は数ミリのアルミ板で遮蔽されます。
一方で、ガンマ線は透過力が高く、厚いコンクリートなどでないと遮ることができません。

それゆえ、ガイガーカウンターを地上1m以上で使うと、地表のアルファ線やベータ線というのは殆ど検出されないことになります。
(もっとも、東京都が市町村に配布しているシンチレーションカウンターはそもそもアルファ線、ベータ線は計測できませんが)

では、ガンマ線ほど飛ぶことがないアルファ線やベータ線は、ガンマ線より『弱い』のでしょうか?

それは、否、です。

アルファ線やベータ線がなぜガンマ線ほど飛ばないか?

それは、それだけ物質にあたったときに、相手に与える影響が大きく、自分自身のエネルギーが失われるからです。

とくに、アルファ線は質量が大きいため、たとえばガンマ線が的に鋭い矢を貫通させるものだとすれば、アルファ線は同じ的を大砲で打って砲弾・的ともども破砕するようなイメージです。

余談ですが、銃撃戦において被弾した際、弾丸が貫通する「貫通銃創」のほうが、弾丸が体内で止まってしまうよりもけがの程度が低くて済みます。それは、貫通する弾丸は相変わらず前進するエネルギーを保っているのに対し、体内で止まる弾丸は弾丸が持っていたすべてのエネルギーを体内で受け止めてしまうからです。

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内部被ばくをするということは、このようなアルファ線、ベータ線がその物質の周辺にある細胞を強く攻撃し続ける、ということなのです。

いま、少なくともこのアルファ線、ベータ線について十分な情報は提供されていません。

先日訪れた、東京の多摩地区にある有名な記念公園。本当に多くの人、子供たちが芝生や茂みに寝転んだり、地表面そばでくつろいでいました。
個人的には、暗澹たる気分になりました。
日野市豊田の我が家の家の側溝や庭が汚染されている現状がある中で、この公園がまったく汚染されていないとは思えないからです。

放射線汚染と付き合っていく生活環境はまだまだできていません。
とくに、子供を持つ親はこのことを忘れず、相変わらず神経をすり減らして生活する必要があります。

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2011年10月10日 22:26に投稿されたエントリーのページです。

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