横浜でストロンチウムが検出され、世田谷で約3μSv/h以上の高い放射線量が検出されました。
これまで、ストロンチウムは比重が重く、200km以上離れた関東には飛んできていないのでは、と見られていました。しかし、実際は飛んで来ていたのです。ストロンチウムが飛んで来ていたとすると、プルトニウムも飛んできていない、とは言い切れない状況と思います。
また、約3μSv/hの放射線量というのは、福島県飯館村と同じか、ところによってはそれ以上の数値に値します。非常に大きな数値であり、子供、妊婦への影響がかなり心配されます。
ただちに除染が必要な値です。
関東が汚染され、多摩地区など西部が汚染されていることはこのブログでも実際の測定を示して説明してきました。
東京都の自治体向けの空間放射線量測定のマニュアルが土壌の表面汚染に対してはほとんど意味がないことも説明しました。
私は行政や、ある保育園にこの原発事故汚染に対する対応の提案をしましたが、対応はしてもらえませんでした。自発的行動は期待できません。
(ただし、要求や提案はどんどんしていくことが必要です。声が多く集まれば、動かざるを得ませんから)
先日、関東で子供を育てる親御さんへのこの汚染に対する意識を高めていく必要性について述べましたが、行政や学校、託児施設があてにならない状況では、親が神経質といわれるくらい、注意をしなくてはならない時です。
今の状況で政府や自治体などを責めていても、取り組みが速やかに行われる期待はなく、子供の危険が増すだけです。親が守らなくてはなりません。
しかし、正直なところ、私の周りでも多くの大人たちの意識は高いとは言い難いという印象です。
正常性バイアスが働き「何となく危ないとわかっているけど、目を向けず普通の生活をしてしまう」という状況です。(このような態度が「多くの人が主張しないと動かない」自治体などの動きを誘発しない原因ともなっています)
ちゃんと、アルファ線とベータ線を検出できる線量計にて安全性が確認されていない吹き溜まり、草むら、芝生、苔の多いところ、公園、道端、側溝、庭などでは、子供を遊ばせることには極めて慎重になる必要があると思います。
とかく、内部被曝は避けなくてはなりません。