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本当の支援とは。本当に望む姿とは。

今日、仕事先へ向かう途中、電車内で発作的に咳が続き止まらなくなった。
電車を途中駅でおり、病院へ。
ここ数日、酷い発作的な咳が続いている。

先週の黄砂で酷く鼻腔とのどを痛めてから体調を悪くし、耳鼻咽喉科でアレルギーの
薬をもらっていた中、原因がよくわからない咳だ。

とりあえず、仕事を休ませてもらった。

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帰りがけに小さなローカルチェーンのスーパーに寄った。

野菜売り場を見ていたら、キャベツがやたらと安く売られていた。

茨城産キャベツが、ひと玉で90円するかどうかの値段。

ずいぶん、安い。

 

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福島原発が放射性物質をばら撒き続けている。
ある切実な理由から放射線測定器を購入し、東京多摩地区に住む自分の身近でも日や所によって影響が出ていることを実感する。

そして、その放射性物質は、日本の宝である農業、酪農、水産業、林業の豊かな生産地であった地域にも降り注いだ。

結果的に、生産者は長い間かけて作り上げた命ともいえる土や漁場・農場に、長い間かけて作った産物を、いままでのように売ることができなくなった。

需要が冷え込む。やっと売れたとしても、二束三文の価格。
売れない場合、当然投資は回収できない大きな赤字だ。
そして、彼らは生業を失ったようなものだ。

自分たちが被ばくし、土地や海、家族たる動物たちを汚されていく不安。
ある人が言っていた。

農家にとって、土地、土は、命なんだ、と。
家畜は、自分たちの家族なんだ、と。

家族たる家畜を、数多く餓死させざるを得なかった人々の心痛はいかばかりだろう。
ある日突然、「その作物は汚染されている」とレッテルをはられ、価値がゼロになるどころか悪いもののように言われる屈辱はいかばかりか。

+++

一方でいまの状況を見れば、それらの産品を食すか、どうするかは消費者や事業者が判断することにゆだねられる。

一般的な消費者や、事業者にとっては、目の前の産品について、放射性物質の危険性においてどのような見方をして行けばいいのかというノウハウや知識は十分あるとは言えない。
社会としての安全を確認し、安心を引き出す仕組みは全くといってよいほど、身近にはない。
そして、実際に放射性物質がついている恐れがないと言えないものを、多くの家庭では測定できないのだ。

急性症状ではない、長期にわたる摂取からの被ばく症状が数年後以降、とくに現在の乳幼児から考えられる、とされる状況では、生産者の苦悩を目の当たりにしても、手が出しづらい現状もあろう。

消費者側の保護を考えれば、上記のような環境整備も早急に望まれる。

現状では仮に食すことにして購入しても、安全性が現場で確認されない限り安心は得られず、二束三文の価格販売となっている。生産者は十分な収入を得られないという状況だ。消費者側の環境を整えることで、価格を適正に戻していくことも期待できる。

生産者は生活に十分足る収入を得られない。
消費者は、目の前の食物を安心してとらえることができない。

この状況で、いったい誰が幸せになっているのだろう?と思う。

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このような中で考えれば、

やはり、放射性物質が注いだ地域の産品については政府、行政、東電、原発を推進する電気事業者が全数を適正価格で買い取りを行うことが必要ではないか。そして、全数検査し、そのうえで事故以前の放射性物質付着水準のもの以外は市場に流通はさせないようにする。

我々消費者は、これら生産者の支援を前提とした増税を受け入れることで支援できないか?
少なくとも、自分はそのような増税なら受け入れる意思はある。

このような要望は生産者の方から組織的な動きとしてでてきてくれたら、とも思う。
生産者の方たちは第一の当事者であるだけではなく、消費者がこのようなことを言えば社会から「風評被害の加害者」とされてしまう現状もある。

+++

新鮮な野菜、魚貝、乳製品、お肉は美味しく、ありがたいものだ。
いままで、私たちは生産者の努力もあって「国産は安心、安全だ」と一種の誇りを持って、食べてきたのではないか?

放射性物質が降り注いだところは、除染や改良が必要だ。
それには時間も労力も、お金もかかるし、かけないといけない。

でも、そうやってでも生産者の人たちには、いままでのような素晴らしいものを作ってほしい。
それができる環境を取り戻してもらえることが理想だ。

でも、個々の生産者の人たちだけが、それらのことを実現していくのは到底難しい。
社会の力が必要だ。

しばらくの間は、特定の土地を除染し、そこで放射線管理をしながら生産をして行く仕組みも研究する必要があるだろう。

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誰が、こんな日本にした?


そうやって誰かを責めたい気持ちになる。
しかし、原発は日本人と日本社会がしてきた選択だ。
自分は生まれた時にすでに原発があって、ちょっと複雑なところがあるのだが、いずれにせよ、
原発事故から生まれている苦しみや苦悩の責任から日本人、社会は責任を逃れ得ない。

コメント (1)

????????????????? (NB-Roads????????????????) 私が探していたものです。情報をありがとうございました。

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2011年05月20日 16:03に投稿されたエントリーのページです。

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