今日から公開した「豊田駅南口付近放射線量簡易測定MAP」について。
■公開の目的
・このデータを公表しているのは、数字の大小で騒ぎを起こすということではなく、傾向を捉え、近隣で生活している方の参考にしていただければ、ということです。
・特に、地域社会の子供たちを守ることにつながり、親御さんへの参考・支援になればと考えています。
■この簡易測定の方法
・ゆっくり歩いている状況で、ネームカードケースに入れた状態で手に持っています。地面からの高さは約70cm。
・数値は安定している数値を採用しています。突発的な高い数値や、不安定な状態の数値は採用していません。
■数値の読み方
・あくまで、簡易測定で厳密な地点測定ではありません。数値は、その付近が、それくらいだということです。
・DoseRae2は信頼できない機材ではありませんが、基本的には高い線量での使用に向いているようです。より正確に計測するには、その個所に立ち止まり、数分測る必要があります。
それゆえここでは数字そのものを捉えてどうこう、というよりは、
「同じセンサーで、同じように測った結果、どの地点付近でどのような差異があるか」
「その付近はおおよそどれくらいの数値なのか」
といったような見方をするのに適していると思われます。
■計測タイミングについて
あくまでランダムに実施します。天候や、仕事の関係等で実施できないときもあると思いますし、時間はほぼ一定ですが、通常1時間以内の誤差があります。
■掲載以外の地点の計測要望等
仕事前の散歩時間で計測ですので、対応することができません。
■使用機材について
・DoseRae2 PRM1200 RaeSystems http://www.raesystems.com/products/doserae-2
の中国OEM版
・ガイガーカウンターではなく、シンチレーション式の計測機です。
・X線、ガンマ線のみを検知します。地面や、物の表面はベータ線などもありますので、
表面線量を測るのには向かず、空間線量に向いています。持ち運びが便利であり、使い勝手は非常に良いと思います。
ただ、原発からの汚染物質の排出は、2011年8月現在、毎時2億ベクレル程度とのことで、減ってきている状況です。
これから線量計(放射線測定機)を購入する方は、空間線量よりむしろ、表面汚染(土や室内、食物の表面)を測れる機種をおすすめします。
++以下SPEC+++
放射線センサー
CsI (TI) + photodiode (low environment radiation)
Energy-compensated PIN diode (level of radiation protection)
放射線量測定範囲
0.01 μSv/h ~ 10 Sv/h
測定誤差範囲
±20% (10 μSv/h ~ 10 Sv/h
±30% (0.01 μSv/h ~ 10 μSv/h)
積算量測定範囲
0 μSv ~ 10 Sv
測定誤差範囲
±15%
放射能反応範囲
20 keV ~ 6 MeV (X射線とγ射線)
寸法
85mm x 55mm x 9.6mm(クリップを外した状態)
重量
50g(クリップとバッテリ込)
内蔵バッテリ
LIR2450 充電電池
動作時間
フル充電最大200時間(1週間以上)
データ記録能力
3000回以上データの記録が可能
データ記録間隔
30~3600秒(ユーザ設定可能)
通信ポート
USBポートでPC側とのデータ通信を行う
アラーム機能
- 高周波数ブザー (85+dB @ 30 cm/12″)
- 高輝度LEDライト
- 内蔵バイブレーション
アラーム設定
積算量アラーム (1.0 μSv ~ 10 Sv間設定可能)
放射線量アラーム(1.0 μSv/h~10 Sv/h間設定可能)
動作環境温度
-20º C ~ 50º C
湿度
0% to 95%
IP規格
IP-54準拠防水性能
耐衝撃性能
1.5m落下実験合格