放射性物質汚染について、流山市長が下記のようなツイートをして、危険とも受け取れる個人的な放射線への解釈を肯定している。
+++以下、流山市長のツイート引用+++
福島県郡山で放射能に対し正しく理解し不要な不安を解消するために活動されているS(※nb-roads管理人;個人名に突き伏せ字にしました)さんの講演資料。物理学修士で放射線の研究に携わった方だけあって、世間に流布している情報や有名教授の誤情報についても明快な解説でとても分かり易い。http://t.co/ANCiR9sj
IZAKIYOSHIHARU 2011/11/23 20:02:16
+++引用ここまで+++
このツイートは、リンク先資料の福島の塾講師が批判している武田邦彦教授のブログでも危険性が指摘されているが、東京大学の押川教授からも見解の訂正を求めるツイートがなされ、一般の人からもツイートを疑問視する声が続くことになった。流山市長はすぐに引き下がり、「不適切な表現があった」としたが、根本的に何が不適切だったのか、など具体な説明はこの記事を書いた時点ではなされていない。
■押川教授とのやり取り→
押川正毅教授から、流山市長・井崎義治氏への見解訂正の申し入れ 2011/11/24
+++押川教授のコメント引用+++
井崎様: 流山市長がこのように「明快にいろいろ間違ってる」資料を真に受けられると非常に困ります。押川正毅 理学修士・博士(理学)/物理学 RT @izakiyoshiharu: 放射能に対し正しく理解し(中略)S(※nb-roads管理人;個人名に突き伏せ字にしました)さんの講演資料。物理学修士で放射線の研究に携わった方だけあって
MasakiOshikawa 2011/11/24 14:58:0
+++引用ここまで+++
セシウム分布マップを作成された群馬大学の早川先生も、「流山市長はタヌキか?」と疑問を呈しておられる。
+++
なお、流山市長のツイートからのリンク先の資料について、私も読んでみた。
いろいろな見解があるものかもしれないが、私は不適切であると考えている。
たとえば、「100mSvまで浴びても、ダメージはないと考えられている」
という考え方は、少しでも被曝をすれば影響を受ける確率が上昇するという確率的な影響の考え方が無視されているし、そもそも、考え方の根底に、危機管理の考え方が欠落したものと考える。
また、1mSv/年の被曝限度量という人は法律の解釈違い、と言っているが、引用されている法律はもとから引用すべきものを誤っている、あるいは不十分なのではないかと思う。
(追記;法令・告示関係はさておき、厚生労働省のWEBサイト「原爆放射線について」のなかでも明記されています。下記画像参照)
※追記 「世界平均で年間2.4ミリシーベルト」とありますが、日本の平均は1.5ミリシーベルトです。大きく違いますので、念のため。
このような考え方を子供に教える立場の人間が講演していることは個人の考えにかかわることだとしても(その考え方の内容については、問題点を指摘されておられる専門家もいるのだが)、それを、ホットスポットとされ、多くの親御さんが何とか子供を守ろうとしている流山市の市長が簡単に認めたことは、まったく信じられないことだ。
原発隣接地域から他地域に疎開した人から個人的に私が得ている情報では、いろいろ切実な状況が伝わってきている。それは、おそらく原発事故が原因であろう、健康への影響を含めてだ。
流山市民のかたは、危機感を持ったほうがいい。8か月たって、
首長がこの状況。本当に子供たちが守られるのか、信じられますか?
それにしても、あまりに驚いた。
私ならば、このような首長には早く変わっていただきたいと考える。
11月11日 流山おおたかの森駅野田線ホームの放射線量 0.17μSv/h
事故前の自然放射線量は0.04μSv/h程度であったと想定されるが、流山市長(が支持するレポート)によればそれよりはるかに高い現状の数値は「健康にダメージを与えない」ということになる。