台風あとだというのに、東京都日野市の豊田地区にある我が家の前の排水溝は相変わらずゴミが堆積し、
0.35μSV/hr
の線量が計測されました。
ちなみに、4mm厚のアルミ板を用いてベータ線を遮断してみます…
すると…
線量は0.24μSv/hrあたりに下がりました。
なお、本日の空間線量は
DoseRae2では0.08μSv/hr
Inspector(計測窓を1.2mmステンレス遮蔽、地上100cm以上で計測)では0.077μSv/hrですので、おおよそ0.08μSv/hrで考えて問題ないでしょう。
ここから、排水溝に詰まったごみを取り除いていきます。
上のほうのごみを取り除き、下のほうの堆積した落ち葉を再度、計測してみます。
画像では0.467μSv/hrを指しています。
ゴミの表層にはビニール袋などが飛んできていましたが、汚染物質はその下の落ち葉部分にさらに色濃く堆積しているのかもしれません。
今日の空間線量は先ほど見たとおり、
0.08μSv/hr
ですから、実際のところいかに地表面付近、特に吹きだまりや水が流れ込むところの線量が高くなっているかがわかります。
(ただし、コンクリートはそもそもそれ自体が素材から放射線を出しているので、空間線量より高い値にはなります)
福島では川魚の汚染がひどく進んでいますが、やはり、水が流れ込むからでしょうね。
さて、ゴミをすべて取り除いたら、バケツで5杯ほど、溝を水洗いしました。
さあ、どの程度に下がったか、計測してみましょう…
0.263μSv/hr
確かに、先ほどの0.5μSv/hrに近づいた値よりも、0.2μSv/hr程度の軽減をしました。
ゴミを取り除くことには、確かに除染効果があるといえます。これは今回の取り組みの一つの成果です。
しかし…それでも、まだ0.263μSv/hrとは…
コンクリートの元からの放射線量が高いこともあり、また、事故前がどれだけの線量であったのかが分からないので確定的なことは言えません(心穏やかな数値ではありませんが)。計測の方法として、高さが妥当でなかった可能性もあります。 ※
それゆえ、下記の計測の結果のほうが重要な気がします。
※後日注記
汚染が進んでいる地域では、アスファルトなどへの汚染物質の浸透も高い線量を示す原因となっています。そのため、除染する対象には道路などの表面を数ミリ削ることも必要とされています。このことから、上記のU字溝の値も、コンクリートにしみ込んだ汚染物質の影響を受けているものと思われます。汚染物質は非常に小さな物質であるがゆえに、デッキブラシなどで取り除くことは難しい状況です。
■取り除いたゴミを表面計測する
取り除いた下層のゴミ、汚泥をInspectorで表面計測してみることにしました。
取り除いた汚泥を入れたビニール袋の上に、Inspectorを立てかけます。U字溝よりはコンクリートの影響は格段に少ない状況です。
そして、スイッチ、オン。
すると…
数値はいきなり0.4μSv/hrを示し、ぐんぐん上がっていきます。
スイッチを入れてから1分間計測を行った結果、最大値で
0.766μSv/hr
およそ
平均で0.67μSv/hr
となりました。(詳しくはこちらの動画をご覧下さい→排水溝汚泥計測の様子)
ちなみに、上記画像下のコンクリート表面はおよそ0.25μSv/hrでした。
Inspectorの計測窓は地面から5cm程度上にあるので、Inspectorを立てて計測した結果、15回の表示を平均すると0.19μSv/hrでした。
単純に考えて、この0.19μSv/hrを平均の0.67μSv/hrから除したとして、
0.48μSv/hr
は少なくとも、ゴミ・汚泥より影響を受けているものと考えられると思われます。
それにしても、、、