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これからの線量計について

私は2つの線量計を使っています。

DSC01194

DoseRAE2 PRM-1200  RAE SYSTEMSの中国OEM版

Inspector SE International(日本正規代理店のもの)

最初にDoseRAE2を購入し、後にInspectorを購入しました。

下記のような特徴を使い分けています。

 


DoseRAE2
・携帯性に優れ、空間の放射線量を測ることを得意としている。
・累積被ばく量を管理できる
・強い透過力を持つX線、ガンマ線を計測することができる
・土壌表面などの汚染は、ベータ線を測れないために向かない
・測定速度が遅い。正確には数分の時間を要する
・シンチレーション式という計測方法で、測定結果は比較的良好と思われる
・だいぶ価格が下がってきている(現在四万円程度)

→ 購入したころは、まだ福島原発から放出された汚染物質が大気中に多く舞っている時期で
あり、どのような地域でどのように飛散しているか分からない状況ではそれ自体を十分注意
する必要があった。

Inspector
・ベータ線、アルファ線を計測でき、表面汚染計測に向く
・空間線量を測るには、ガンマ線、X線のみを拾わないので不向き(別途アダプターがいる)
・高性能ガイガー管、大きな検出窓を持ち、ガイガー管を使った機種の中では精度の高い計
測が可能(精密測定にはシンチレーション式が優位です)
・ガイガー方式のため、測定が早い
・携帯性に劣り、検出窓が壊れやすい
・価格は依然として十万円程度(現在)

→ 現在のように、空間線量が下がってきた場合、怖いのは土壌や室内に堆積した汚染物質、
食品等から、体内に直接取り込むことであり、すでに降り積もった汚染物質に対して十分注
意する必要がある。

これから線量計を購入することをお考えの親御さんには、線量計の持つ特徴を踏まえ、目的に応じた機種を購入されることをお勧めします。
個人的な意見では、これから注意すべきは家の中、庭、付近の排水溝や吹き溜まり、まちなかや旅行先、普段子供が遊ぶ公園、校庭、園庭、草むら、森林、河川や海岸などに堆積した汚染物質対策です。これらを体内に取り込まないことです。

そのためには、表面汚染について測れる機種が適切と思います。
どこで遊んでいいのか行けないのか、身の回りの危険なところはどこなのかを把握するに越したことはありません。

食品については、残念ながら家庭普及レベルの測定器で厳密に測ることはできません。
おいしっくすなど、「全品」放射線汚染検査をしているところや、身近なところでの検査体制が確立し、被曝量を管理することができるようになるまでは西日本産地の物を選んで食べるしかありません。

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2011年09月06日 08:59に投稿されたエントリーのページです。

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