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風評被害というけれど

原発問題によって、放射線の汚染は確実に広がっている。

土壌汚染、海洋汚染、そして大気汚染。
これらは長い時間で見ないといけないもの。

影響を受けられている農業者、酪農者、漁業者の方には本当に同情する。

しかし、今の日本社会の風潮 「なんでもかんでも”風評”を叫び、それを否定できない風潮を作る」 ことには大いに違和感を感じる。

もし、いまが放射線がもう垂れ流されておらず、汚染された土壌や大気、海洋が浄化されているのであれば、 浄化される前のイメージで噂が立ち、物の購買が回避されるというのは立派な風評だろう。

しかし、いまは「実際の汚染」が進んでいることや、

・いまはまだ、放射能は垂れ流されている
・土壌汚染、海洋汚染、大気汚染は続いており、これまで放たれた放射性物質は蓄積している
・事故以後に育つ植物は地中の汚染物質を取り込み、これまで表面にだけついていた放射線物質が植物内部に蓄えられる恐れがある
・放射性物質がついた植物を食べた牛などの体内で放射性物質が濃縮されている可能性
・海洋汚染を受けて食物連鎖による汚染の濃度の増加

などは十分に考えられることである。そして、

・自分の口に入るとき(料理をするとき)に汚染を測らない限り、確かなことは言えない

のである。

そのような状況では、少しでも汚染の可能性がある地域のものを回避することは、風評被害とも何とも言えない。れっきとした危険回避だ。

軽微な外部被ばくは、洗い流すことができる。
しかし、内部に取り込み、排出されなかった放射線物質の蓄積による内部被ばくは洗い流せない。

いかに、この被ばく量を減らすか、ということが肝要な問題であるのだから、現状の何でもかんでも「出荷できるように解釈」し、「危険地域の産品を避けることは”思いやりがない”」または「風評である」というような風潮は、非常に危険だ。

本当に生産者を助けたいならば、国や行政が入手困難で高価となっている各家庭に線量計を配布することだ。食べる前に測定し、どの程度の内部被ばく、外部被ばくが蓄積しているかが分かるようにしないといけない。あるいは、やはり危険性がある産品については市場に出ないようにし、その分、税金からちゃんと補償してあげればよく、そのためにちゃんと納税すればよいのだ。危険性のある野菜を食べることが正しいとは限らない。

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2011年04月09日 00:47に投稿されたエントリーのページです。

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