さようなら向ヶ丘遊園ボウル
つい先ほど、向ヶ丘遊園ボウルが35年の歴史の幕を閉じた。
最終日の大会も、全ボックスが7~8人打ちになる大盛況で幕を閉じた。
23時を過ぎ、最後の大会も終わった。
このあと、センターは取り壊され「藤子・F・不二雄ミュージアム」
がここに建設される。
たった24レーンの小さなセンター。施設はぼろい。
しかし、ここは愛着を持ったボウラーが多く集まり、スポーツの場として
社交の場として利用しており、そのアットホームで集中しやすい雰囲気は
他のセンターにはなかなかみられないものだった。
(タウンニュースの記事)
集まった5000人に及ぶセンター存続の要望署名。
結局、市と小田急の計画を変更させることはできなかった。
ただ、この署名と、フジスポーツの働きかけにより、
市長もボウリングが単なるレジャーではなく、生涯を通して
愛好できるスポーツであること、センターがそのような場となること
については伝わったのだという。
「できれば3年後にでも、何らかの形でここに戻ってこれたら、と思っている」
といつもボウリングの普及に熱心な支配人が言っていた。
戻ってきてくれたらいいな、と自分も思っている。
個人的には、ローカルな市民が集い愛用していたセンターをつぶして、
超広域からの集客を狙うミュージアムを建てるということは納得はいかない。
地域の憩いの場が失われたからだ。
営業最終日、営業時間を終えた向ヶ丘遊園ボウル。
+++以下、個人的回想。読んでもつまらないです+++
自分が通い始めたのは2006年のGW。
ドラマ「ゴールデン・ボウル」をみたのがきっかけで、
ちょっとやってみようか、というただそれだけの理由だった。
それからすっかりはまり、週に1回といわず、多いときには3回4回通った。
初めてマイボールを持ったのは2006年11月。
スターライトという、ABSのキャンペーンボール。
12月には自分をすっかりストームファンにしてくれた個人的な逸品、
パイロを購入。激烈なキレが衝撃的で、また、レーンコンディションによって
打てるか・打てないかという両極端な性格も魅力的だった。
それからボールコレクションは増えていき、そして、センターに通うにつれ
仲間も増えていった。毎週土曜や日曜日は早起きして8時にはセンターに
行って友人たちと投げ、終わってからファミレスでだべったりしたものだ。
勇気を出して大会に出始めた2007年1月は、初めてのリーグ参加もあった。
アベレージが170を越えたころ、このころが一番スコアも伸びていて、
楽しい時期だった。しかし、遅いレーンに悩み始めた時期でもあった。
その結果、16ポンドのトロピカルを強引に縦回転で投げようとして右手首のじん帯
を部分断裂。
2ヶ月間の戦列離脱。
6月に復帰し、7月には裾野のセンターで行われた大会に遊園のメンバーと
バンに乗り合いで参戦。ボール2個が傷つくというハプニングつきだった。
9月には、一番のお気に入りのパイロが機械にはさまれ変形し使えなくなり、
その跡を継いだブラックパールもショーンラッシュ、パーカーボーンチャレンジで
えぐれてしまうという、「月に1個えぐれボール誕生」の期間が続いた。
そして、それが嫌でひと月くらい、ボウリングを遠ざかった。
でも、仲間が私と家内の結婚記念日をケーキでお祝いしてくれたり、
とてもうれしいこともあった。
2008年に入ると、引っ越してセンターから少し離れたことや、
仕事も忙しくなったこと、また、ボウリングにマンネリ感と言うか、
頭打ち感から脱却できないこと、両手投げをものにできないもどかしさ
があって、ボウリングから遠ざかってしまった。
とはいえ、2月のおしどり夫婦大会で優勝したり、相変わらずリーグに
でて5位になったりと、それなりに楽しんではいたのだが。
夏ごろからは月に2回程度に。
その間に、仲間たちにも色々な事情を抱えて去っていった人がいた。
会いたくても、連絡が取れず会えなくなってしまった友もいる。
+++
ここ4ヶ月ほど、月1くらいのボウリングだったので、最近はリーグで
3G投げるのがやっと、というなさけない状況だった。
当然フォームも安定しない。体力的にもきつい。
それでもたんまりたまっていた会員証のポイントがゲームに
使えるというので、遊園ボウルを最後に満喫しようとここ
数日投げ込んだ。
先週土曜日は9ゲーム。やっぱり遊園はピンが飛ばない。
ジャストポケットかと思ってもタップするし、レーンコンディションは
1Gもたずに変化していく。ピンが飛んでもキックバックはまったくない
のも、遊園の特徴。だから、スプリットなどを片側のピンをキックバック
させてもう片側のピンを取ることなんて到底狙えない。
しっかりと遊園コンディションを楽しみ、スコアメイクに苦しむ。
それでも久々に220up。やはりスコアが打てるといいもんだ。
月曜日は夕方からセンターに。
7G練習で投げ込み、大会で4G投げる。
先月はゼンゼン大会に出ていないから、ハンデは0。
結果順位は散々だったけど、久々の大会もなかなか楽しむことが
できた。それが、遊園での打ちおさめ。
+++
これからボウリングはしばらく冬眠すると思います。
「歩いて行ける気軽なスポーツ」というのが今までボウリングを
続けるときにも大きな要素でしたが、これからはどこに行くにも
車でないといけない。最寄のビックボウルは駐車場が不便、
タチバナボウルや鷺沼ボウルは若干距離がある。
ちょっと、気軽にできなくなってしまいます。
まあ、やっぱり遊園ボウルが復活してくれるのが一番かな。