ロードスターの点検に、8年ばかり通っているディーラーへ。
前日に、久々に丁寧に洗ってやったので、ぴかぴかだ。
どうせだから、点検ついでに一ヶ月くらい効果が持つという
EXコートなるものをしてやろう。
当日は渋滞で、30分も約束から遅れてしまった。
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ロードスターの右のロービームが相変わらず不調だ。
それも見てもらおう。
ディーラーはキャンペーンの初日。スタッフもたくさんいる。
受付でアンケートを書かされ、思いっきり
「今の車が気に入っているので買い替えのつもりなし」とかく。
「NCは形になじめない」
というと、スタッフが、「そういう方多いですよね」
「NBが出たときも、NAに乗っていた人はそういっていましたし、
愛着ですよね」
といったら、
「運転しているところを外から自分で見れませんから、そうなんでしょうね」
とスタッフ。
運転している姿がかっこ悪くって悪かったですね。
と軽くむっとしたが、笑いすごしといた。
「nbさん、etcつけてます?」
「ええ、つけてますよ」
点検は2時間くらい。ライトの原因追求に時間がかかったみたいだ。
担当の営業の青年としばし談笑。
なかなか電話に出ない自分に、けなげに何度も電話をくれる貴重な人だ。
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ロードスターNB3型は、ライトの配線に問題があるとしか思えない。
以前は、左ロービームがいかれた。
そのときは、
「コネクタがショートしてました。部品買うとお金かかるので、直結しときました」
といってサービスで修理してくれた。
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「NBさま、それでは修理が終わりましたので」
と受付のスタッフ。
「2番のカウンターで会計をお済ませください」
は?
まあね、キャンペーンだからしょうがないよ。
でも、客でそんなに混雑してないでしょうに。
こんな扱いは初めてだ。
カウンターの席は一つ。
私が座り、家内は立つしかない。
技術スタッフから、報告を受ける。
ライト修理の見積もりも出ている。
部品代千いくら、
技術料7千いくら。
あ、今日は片目潰れたまま帰れってことね。
一言ぐらい
「本日修理なされますか?」
って聞いてもいいんじゃないの?
困ってるの判るでしょ。
でも、持ち帰ることにした。
「nbさん、etcついてます?」
ここでもいわれた。車見れば判るだろうに。
「ついてますよ」
結局、何か売りつけることしか頭にないのだ。
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自分がロードスターを買った営業マンは今は他の営業所の所長さんだ。
彼からは2台の車を買ったのだが、彼がいたころはよかった。
色々と相談もできたし、提案もしてくれた。
営業所ももっとアットホームだった。
何かにつけ売りつけようとする「金づる」みたいな、
ぞんざいな対応だってなかった。
8年ここに通ったが、もう変えようかな、と悲しくなった。
八年前、雨の木曜日に始めてこの営業所に父親と足を踏み入れ、
ファミリアSワゴンの商談をしたこと。
いまのロードスターの商談に何回も通って営業の人と昼飯を一緒に
食べたこと。
修理の対応や、事故のときにはがれためっきモールを、
わざわざきれいに貼り付けなおしてくれていたこと。
こういう、アナログな一つ一つの丁寧さが好きだった。
色々と思うところはあるんだけど。
結局、なんだかやるせない気持ちになって、ロービームが
つかないままの車に乗って帰宅した。
整備不良で危険だから、早く修理しないと。
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家に帰ってから、なじみの営業さん(今は所長さん)の
店に電話した。
「今度、修理にもって行きますから、部品を取り寄せておいてください」
快く引き受けてくれた。
そして
「nbさん、今度の週末は絶対来ないでください」
と断られた。
「なんでですか?」
「キャンペーンやってまた人が増えているから、
またnbさんが嫌な
思いをしてはこちらも嫌なので」
彼に、何かを断られるのは実は二回目だ。
一回目はこうだった。
「nbさんが、オートマのロードスターを買いたいのだとしたら、
私はnbさんにロードスターは売りません」
すばらしい。
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いってしまえば、ディーラーなんて、同じメーカーなんだから、
売っている物だって、修理の内容だっておんなじだ。
だから、「どうしてもこの店じゃないと嫌だ」
なんていうのは、よほど近隣にその店しかないときぐらいにしか思わない。
では、それ以外にどうやったら客がそういう気になるのか?
それは、やっぱりあなろぐなやり取りの一つ一つであって、
人を信頼するからこそ、その店に行く気になる。
ということで、通うディーラーが変わりそうだ。
ピカピカで気持ちいいなー