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DoseRAE2での簡易測定(2011/9/28)
駅での数値
ランダム地点(画像あり)→こちらからご覧ください。下記埋め込み地図は見づらいです。 20110928 東北新幹線車内 東京~一ノ関 放射線簡易測定マップ2 を表示
【追記】
・翌29日の帰りでは、福島駅手前で1μSv/hを超えた。駅を抜けて最初のトンネルまでは、0.33μSv/hあたりで推移した。
・福島~郡山間での最高値は1.62μSv/h
この値は、年間でみると14.2mSv。法定の一般人被曝限度量の14.2倍ということ。
放射線は浴びる量が増えるほど発がん(およびがん死)の確率は上がってくる。
この数値で東電、政府、自治体が子供や妊婦、これから子供を作るであろう若い人たちに有効な支援をしていないことには非常に疑問を持つ。子供の放射線への感受性は大人の4倍であり、14.2mSvということは56.8mSvと同じことだ。
先の食品安全委員会の見解では、人が一生涯に浴びる放射線量は、一生涯で100mSv以下にすべきである、とのことだった。
・福島~郡山間での多い数値はおおよそ0.6~0.75μSv/hだったと考える。
・郡山~新白河間では0.4~0.6μSv/h前後が多かったが、0.9μSv/hを超えた地点もあった。
最高値は0.95μSv/h
・新白河~那須塩原間では最高値は1.15μSv/h、那須塩原駅手前の値が大きかった。多かった数値は0.3~0.4μSv/h。
・那須塩原~宇都宮間では瞬間的な最高値は2.56μSv/h、0.8μSv/hあたりの数値も数回。0.1~0.5μSv/hの間をかなり不安定にちらついていた。
名前を呼んだらかわいくお返事してくれました。
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財団法人ベンチャーエンタープライズセンターで、多摩大学名誉教授の那野比古先生が興味深いコラムを連載され続けています。
チェルノブイリ事故で今も危険な汚染源となっているキノコの危険性や、魚介類の危険性、内部被ばくの危険性など、データなども交えてご紹介されています。
「原発をなくすデメリット > また原発が重大事故を起こした際のデメリット」
この図式を、納得いくように説明してみてはいかがだろうか。
これから原発の是非が国民的議論になるならば、
国民の判断に資するチェックポイントは上記視点だ。
「原発反対の人は、代わりの案を具体的に示せ」
という言葉があるが、それは順番が逆であり、本来は社会や国民生活・生命に大きな影響を与える原発を推進しようとするものが、上記の図式を先に説明する義務があるはずだ。
また、国民的議論がここ2,3年で起こるとすれば、十分注意すべきはチェルノブイリでは健康被害が小児で事故5年後くらいから出て10年目にピークを迎えたということだ。
それが起こる前に国民的議論が起こった場合は、今後の健康被害の可能性についてもしっかり加味したうえで、議論しなくてはならない。
菅前総理が大英断として実質脱原発を表明し、あたかもマスコミの言葉狩りにあったような鉢呂前経産相は脱原発を明言していた。
しかし、今日の野田総理の所信表明で、総理は
「中長期で原発の依存度を限りなく低くしていく」
と原発維持をサラっと述べた。
しかも、停止中の原発については
「地元と合意をとった上で再開をめざす」
とした。
福島原発事故がしめしたように、原発の重大事故は、その地域だけの問題ではなく
全国民にかかわる「国難」で、その損害は計り知れない。
それなのに、言い方は悪いが、
「数千、数万人の地元住民合意」
だけで、国の運命を左右する原発を動かすなど、まったくありえない話だ。
+++
枝野経産相は
「原発の新規稼働は個別に判断」
ということで、新たな原発稼働への道を残した。
いくつかの国が福島の事故を受けて、脱原発を選択した。
しかし、多大な環境汚染、放射能汚染をおこし、しかもそれはまだ継続中で、
計り知れない損害を出し、健康不安を引き起こし、多くの人の生活を壊し、
不安なものにした原発事故を起こした日本は、
「新しく原発を作れる」
私にはちょっと、理解ができない。
この国に住んでいて、この国で子供を育てていいのだろうか?
立川市の汚泥処理上で、高い数値の汚染汚泥が検出され、袋に詰めて保管されています。その量は増える一方で、8月には処理施設内に臨時の倉庫を作る、鉛シートをかける、などして、市は対応に追われています。しかし、さすがにそろそろ保管場所は限界のようです。
一方で、国のなし崩しな汚染基準で、ただでさえ高いという批判のある、がれき焼却灰のキロ当たり8000ベクレルの基準を、一気に10万ベクレルまで上げ、それ以下は埋め立てに使っていいとする方針に見直しが進んでいます。これは、いま、福島の焼却場で出ている焼却灰の多くも処理できるようになる、という数値です。処理を進めるために、安全よりも、処理ができるようにする、という数字合わせを優先した、と感じずには居られません。
仮に、この基準が汚泥や焼却場の焼却灰に適用された場合、
(1)セメントで固める
(2)耐久性のある容器に入れる
(3)隔離層を設けて水の浸入を防止
(4)施設に屋根を付ける
などをして放射線の漏出を防ぐことをすれば、埋め立てができるようになります。
しかし、立川断層が走り、大地震が予想されるこの地において、いざ天災の時に人工物などは安全の確保など期待できません。
私は立川市の隣の日野市に住んでいますが、この汚染汚泥がどのように処理されるかは大変気になっています。くれぐれも、立川市民や、その周辺市町村に住む地域の人々の生活を脅かすようなことはしてほしくありません。
本来は東電が行うべき後始末であり、東電が引き取り、福島原発内で保管、処理すべきものと思っています。(東電は賞与を確保し、ここ数カ月ずっと電気料金を値上げしているのに、街角に出て除染活動すらしていませんねぇ…)
千葉のホットスポットである柏市や流山市、松戸市、我孫子市などは市長が直々に東京電力に汚染焼却灰の引き取りを要求しています。立川市も早急に、そうすべきでしょう。
この件については、立川市民の方だけでなく周辺市の住民も、関心を抱くべきですし、自分の住む市の状況がどうなっているかについても、関心を向けておくべきことだと思います。
岩手県奥州市で、放射性ヨウ素が8月下旬に検出されています。
これは奥州市からも正式に公表されました。
放射性ヨウ素の検出が何を表わすかといえば、福島原発での「再臨界」です。
下図は奥州市の発表したページです。
私が住む東京都日野市でも、子供関連施設における放射線量(放射能)調査がようやっと、事故後数カ月もたって行われた。
それがこちら(別ウィンドウ)
http://www.city.hino.lg.jp/index.cfm/14,93007,61,1777,html
なんか、調査結果は低い値に見える(高いところもあるが)
そして、その測定方法をみてみる。
http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/tonai/sokutei20110622.pdf
地表面も測っているし、地上1メートルも測っている、5分保持した後の結果を5回以上の平均で見る、などなんかもっともらしい感じだ。
地上1メートルについてはこの調査は有効だと思います。
しかし、地上5cmや、地表面については私は不十分であると思います。
■なぜか?
90年代半ばからチェルノブイリでの子供たちの甲状腺医療に携わる医師で、現在松本市長でもある菅谷昭さんの本の新版です。
のっけから、胸にぐっとくることが書いてあります。
++++引用ここから++++
「もっと生きたい」―そう願う子供たちが、目の前で死んでいかざるを得なかった。そして親たちは、「あの時、外であそばなせなければ…」「あそこで、キノコを食べさせなければ…」と深く後悔し、一生、自らを責め続ける。
++++引用ここまで++++
関東に住む自分の実感として、最近、いまだ原発災害被災地であるはずの関東でも、大人たちの放射能に対する感覚が薄らぎすぎているように思います。これは、
私は2つの線量計を使っています。
DoseRAE2 PRM-1200 RAE SYSTEMSの中国OEM版
Inspector SE International(日本正規代理店のもの)
最初にDoseRAE2を購入し、後にInspectorを購入しました。
下記のような特徴を使い分けています。
台風あとだというのに、東京都日野市の豊田地区にある我が家の前の排水溝は相変わらずゴミが堆積し、
0.35μSV/hr
の線量が計測されました。
ちなみに、4mm厚のアルミ板を用いてベータ線を遮断してみます…
すると…
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衝撃でした。
我が家の目の前の排水溝の除染で取り除いたゴミを、Inspectorで表面計測したところ、
上記動画のような高い線量を計測しました。
0.6~0.76μSv/hrです(計測値表示15回分の平均0.67μSv/hr)
23区の自治体での砂場使用禁止基準は0.25μSv/hrが多く採用されています。
このようなゴミは、まだまちの至る所にあるはずです。
子供たちがそこで遊び、呼吸からチリを吸い込んだり、触った手で口から摂取してしまったら…
非常に危険な内部被ばくにつながりえます。
大人たちは、子供たちのために、つとめて家の周りの除染をすべきだと思います。
動きの鈍い東電や自治体を待っていては、子供たちがかわいそうです。
これらの汚染物質は、風で飛ばされたり雨で流されたり、取り除かれなければ、これから100年以上、ここで放射線を出し続けるのです。
原発事故と汚染はまだまだ終わっていません。
※注記
上記の計測を行う際にゴミを置いた下のコンクリートの値を無視するわけにいきませんので、載せておきます。
Inspectorの電源をオンしてから、表示された15回分の数値を平均したところ、
約0.25μSv/hr
となりました。
しかしながら、Inspectorをゴミの計測の時と同じようにやや斜めに立てて計測した結果、15回の表示の平均値は
0.19μSv/hr
でした。仮に、この値に影響を受けたとして
0.67μSv/hr(ゴミ・汚泥計測値平均) ― 0.19μSv/hr = 0.48μSv/hr となります。
事実として載せておきます。