私が住む東京都日野市豊田地域の定点の放射線量を、朝の散歩で測っている。
(豊田駅南口方面放射線簡易測定MAP)
ここのところ、季節が秋→冬に代わるにあたって、夏のころまでとは明らかに違う傾向が顕著になってきた。
それは、
「全体的に放射線量が上がっている」
「さらに、雨が降ると、放射線量が高くなる」
「その場合、これまで線量が高かった坂上から、坂下の線量が高くなる」
ということだ。
今日12/9のみぞれの日も、線量は高い水準で0.15μSv/hの地点が2地点。
日野市でガイガーカウンタのリアルタイム計測値を公表されておられる「ナチュラル研究所」(石川宏氏)のサイトを見てみる。
12/9の雨が本格的に降り始めた夜半から、放射線量が上がっていることが分かる。20CPMのラインを超えている数を見ればすぐにわかる。
これは何を意味しているか?
大気中に舞った放射性汚染物質の「フォールアウト」だ。
つまり、原発から新たに放出されている汚染物質だけではなく、いったん地面に降り積もった汚染物質が、乾燥の季節で風などで舞い上がり、それが雨などによってサイド地上に降り注いでいる、ということだ。
比較的、雨が多かった梅雨ごろは、一回の雨で線量が急激に上がることは少なく、むしろ低下することもあったが、乾燥と少雨が重なるこの季節は、むしろ舞い上がったチリが一回の雨で降り注ぐという、雨が危険になる可能性があることを示している。
風向きも変わっている中では、これから汚染物質の再拡散が進む可能性は否めない。なぜかといえば、多摩地区の自治体はほとんど、除染作業をしてもいなければ、市民に呼び掛けてもおらず、住民が自主的に除染をしていない限りは汚染物質は「そのまま」だからだ。
たとえ少ない雨でも傘を必ずさし、濡れた服は玄関にかけて部屋に運ばないほうがいい。
瞬間的に影響が小さい線量でも、累積が進めば危険になる。
(原発事故以来、日本政府やマスコミ、自治体は「チリも積もれば山となる」ということわざを忘れているが)
自治体は、ちゃんと除染を進める必要がある。あまりにも多摩地区は動きが緩い。