ワタクシ、いわゆる就職氷河期世代、76世代です。
先日、高校のときの友人と会ったときのこと、
その友人は激痩せし、頬の肉はこけて目も常に不安そうな表情。
ある技術職の彼は、子供二人を持ち、マイホームも購入したものの、
将来への不安が大きく、食事などの量も減ったとのこと。
口数も少なく、口から出る言葉は後ろ向きな言葉。
とりあえず、まじめで優しい性格の彼に、
「恥ずかしいことじゃないから、心療内科に行くと楽になれるよ」
とすすめておきました。
さて、団塊ジュニアと呼ばれる世代がアラフォーになりつつある今、
その世代の出生率向上と子育て支援による若年層増加が今後の
日本の将来に大きくかかわっているにもかかわらず結局それは
実現していません。
今、目に見えていないだけで将来的に見ると非常に大きい損害であり、
90年代が経済的な失われた10年であれば、2000年からこの9年間は
人口面・社会構造面からの失われた9年といってよいのでしょう。
出生率が上がらない原因はいろいろとあるのでしょうが、
経済面、育児環境面からの生活不安、将来への不安、というのが
大きな重石になっているのは間違いないのだろうと思います。
そんな中、政治は今、何をやっている?
ニュースをご覧の通り。
団塊ジュニアと私のようなその下の就職氷河期世代は実は
大きな票田。
しかし、選挙に行かないから、その直面している問題はなかなか
政治には反映されず、同じく票田であり、投票率の高い高齢者
むけの民主主義に流れてしまいます。
でも本当に社会を支えるために必要なのは、現役世代であり
子供を生み育てる世代の活力ではないでしょうか。
それがあって初めて非生産人口が支えられる仕組みが作れる
わけですから。
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先日、40代、50代、60代の仕事仲間たちと話をしていたときの会話。
A 「千葉市の市長も31歳だって。nbさんもそろそろ出馬したら」
nb 「そうですね、われわれの世代は今までもこれからも貧乏くじを
引いている世代で負担感が大きいから、そこを支持母体に
持てばいけるでしょうね!!」
B 「まあ、人口ボリューム的には充分だな」
C 「うん、確実に当選しないね」
nb 「なんでですか?」
ABC「選挙に行かないから」
nb 「ああ、そうですね…↓↓」
※ちなみにnbは今までいけなかった選挙は1回ありましたが、
それ以外は全部行ってます。
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われわれの世代も、もっと選挙に行こう。
何かを与えられたいからではなく、少なくとももっと今よりも
われわれが安心して生活でき、仕事に励んでいけ、
自分らしく生き、社会に貢献して居場所を見つけられるような、
自分たち個人レベルではできない環境づくりをもっと国に
求めていこうじゃないですか。
8月には総選挙らしいです。
自分たちのためにも、子供たちのためにもちゃんと選挙で
自己主張をして行こうじゃないですか!!
コメント (2)
選挙は「権利」という考え方自体が世間の考えになじまなくなっている
のかもしれませんね。
もはや選挙は義務ですよ、義務。だって結局自分に帰ってくるんだから。
。。。という考えは乱暴ですかね?
ところでnbさんの頃は、就職氷河期のピークだったのですね。
私らのころは、大卒だとその就職氷河期のまさに入り口の年でした。
大学に入った1990年はまさにバブル末期、世の中完全に狂っちゃってて、
就活も今からしてみれば夢のような有効求人倍率(なんと1.4倍!)の中、
先輩方はウハウハで就職していくわけですよ。
んでもって世の中がようやく事の重大さに気づき始めた1993年。
さあーうちらも就活だあ!と思ったら。。。あれ?去年までのお祭り騒ぎは
何だったの?何、就職「氷河期」って?(実際、就職氷河期という言葉は
92年後半あたりから使われ始めたらしいです)みたいな。
なので、年齢的には私も「アラフォー」になるのかもしれませんが、あれって
なんだかバブルを謳歌したあと20年たってほとぼりも冷め、再びあのころの
血が騒ぎ出した人たちのことを指しているような気がするので、意識的には
「バブル後」な我々からすれば、バブル世代と一緒にしないで!という感じです。。。
まあ、生誕後の経過年数を示す、「年齢」とやらの数値増加は不可抗力なので
真摯に受け止めますけど!?(笑)
投稿者: ロースター | 2009年07月07日 18:06
日時: 2009年07月07日 18:06
まあ、義務ですよね。
人は失わないと、失ったものの価値に気づかない
ものとはいえ、失った時にはすでに手遅れなことも
多いですよね。
私は大学は94年入学でしたから、入学するときも
卒業するときも不況の就職氷河期。
まあ、いわゆる「超氷河期」といわれていたころです。
あのころのことをリストアップしていたら、
大変なことになりました(笑)
バブル期は小中学生だったので、恩恵にあずかった
記憶はありません。
バブル期のころの就職活動や社会人だったかたの
お話を聞くとすごいですよね。
新人でいきなり接待交際費一日50万もたされた、
とか、年に二回昇給、とか。
まあ、バブル期の方も、90年代にもろに不況を受けている
ことで、だいぶ苦労されているでしょうね。
氷河期世代のラッキーなところは、
「ものはおいておけば売れる」
という高度経済成長からバブル期に一般的だった感覚が無く、
「物を売るには何かアクションを起こさねばならないのは当然」
とふつうに考えられるところじゃないでしょうか。
今の時代に必要な思考回路です。
しかし、バブル経済が異常な状態であるとはいえ、
一度はそういう夢のある時代を体験してみたいものです(笑)
しかし、日々の生活とか将来の不安に追われて、
ほんと子供を持つ気になれないなあ…。
そういう気持ちの余裕が無い。
投稿者: nb | 2009年07月08日 00:29
日時: 2009年07月08日 00:29