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次の総選挙は「世代交代」こそカギではないか

次の総選挙、「政権交代」ばかりにフォーカスが行っている。

でも、自分としては重要なのは

「世代交代」

ではないかと思っている。

それも、「30代、40代」が主だろうと思う。
そういった意味では、50代のリーダーシップも非常に
重要なのだ。

+++

テレビでは、なんか知らないけど、
高度経済成長の時期の
「昭和○年、新幹線が開通し、世界を驚かせた!」みたいな
社会の成長ぶりや、
「その時いかに企業や人が戦ったか」
そして、そのあたりの時代の懐メロばかり。
プロジェクトXのころはまだ目新しくてよかったけど、

最近はなんか、うがった見方だとは思うが、特定の世代の
「あの頃はよかったねー」
「俺たちすごかったねー」
みたいな懐古主義色が強いのではないかと感じる。

NHKBSとか最たるもんだ。

現実を見ようじゃないか。
俺たちは負担が増え保障がない時代をまだ何十年も
生きていかないといけない。
そんなときに、
「昔はよかったー、今はきびしいなー、年金もいい加減だし」
みたいな懐古主義につきあってられないんだ!
あとは年金貰って福祉充実してもらって何とかやり過ごそうよ
なんて風潮があるとすれば論外。

いま大事なのは将来の国家ビジョンをどう描くかということ。
生産世代が夢や希望を持って日々を過ごし、子を育てられる
社会にすること。

生産世代が適正な収入や余暇を持てるようになれば、
その親の面倒を見ることができるようになり、
結果的に国家や社会の高齢化福祉負担軽減につながり、
生産につながる投資に予算を振り分けられるようになる。

生産世代が生活を成り立たせられないから、
高齢者福祉の社会からの介入必要性と依存度が高くなる。
生産性のほとんどない高齢者福祉にばかり金を回すと、
ますます生産世代の生活が厳しくなる。
子供ができなければ、社会は持続しない。

それは、まさしく破滅への負のスパイラルだ。


考えてみてほしい。
なんで、かつては「姥捨山」というものがあったのか?
生産年代を過ぎた年老いた父や母を、なぜ山に追いやって
死に至らしめる必要があったのか
そして、なぜ、そのような慣習を止めるために領主や幕府は
大きな福祉政策をとらなかったのか

答えは明白だ。
親をそういう状況に追いやったのは、生活が成り立たなかったからだ。
福祉政策がなかったのは、かかるコストに対する生産性がなく、
そこに大きな負担をすることは発展に対して重しをするだけだからだ。


本当の優先順位は、何なんだろう?考えてしまう。

まったく悪意はないのだが、
高度経済成長を体験し、長い年月そこに身を置いてきた
人たちにはこの現在の状況は理解できないんじゃないかと思う。

それは、能力の問題ではなく、過ごしてきた環境と、
人生の中でのそこに身を置いてきた時間の割合の問題。

33歳のワタクシは、社会の成長なんて、物心ついたころに
終わっていて、そこからは常に下降の社会に人生の
ほとんどの時間、身を置いてきた。

だからこそ、若い人が選挙に行く必要がある。
若い人には、年代が高い人たちが見えていないものが
見えている。
それを反映させることは、自分たちだけではなく、他の世代の
将来につながることでもあるのだから。

先代が築きあげて来てくれたこの社会と、その仕事には
感謝がまず先に立つことは確かにあろう。
でも、その時代が残してきた、作り上げてきた
ひずみに真っ向から向かい合い、立ち向かっているのは
我々現役世代だ。

そして、ここへきて、さまざまな有名人たちがその年齢から
亡くなっていることに象徴されるように、私の周りでも、
そういうことが起き始めている。
これは、「時代を担う人たちの変わり目」であることを明確に
表している。

世代交代。

この総選挙で、本当に必要なのはそれではないのだろうか。

だから、みんな、投票に行こう。

+++

しかし、

「若い人の投票率が低い」

と言いつつ、なんでその若い人が使っているインターネットでの
選挙活動はないのだろうか。電話とかはあるくせに。
不思議だな~。

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2009年08月15日 16:52に投稿されたエントリーのページです。

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