(記事の無断引用・転載・改変しての利用お断り)
1月にソフトバンクの携帯電話を機種・プランともに変更して
そのプランでの課金状況を見ようと
3月分のケータイ利用料金を見て目玉が飛び出した。
なんと、4万円。
あちゃー、失敗した!!という感じ。
まあ、家内の携帯電話代を含めてなのだが、
これまでボーダフォン時代から使っていたプランでは、
月々の請求は平均で15000円程度だったから、倍以上の
請求が来たことになる。
最大の要因なのは、
以前まではデュアルパケット定額という割引サービスに
入っていたのだが、今回は「パケットし放題」にはいって
いなかったのが失敗だった。
(というか、ソフトバンクショップのお姉さんから「着うたとかダウンロード
する場合は入ったほうがいい」
と説明され、
「コンテンツなんてダウンロードしないな」と考えたからだが)
パケット料金だけで、二人で3万円。
自分は仕事で出張が多く、メールや乗り換え案内を良く使うから、
それがもろに反映された形。
家内はどうやら、パケ定未加入時の「禁じ手」
コンテンツダウンロードをしたらしい。
それであわてて、二回線とも「パケットし放題」にはいったわけだが、
3月20日から昨日までの約半月の利用分で、家内はすでにパケット代で
1万数千円。やっぱり禁じ手のコンテンツダウンロードをしたようだ。
すかさず、家内には今月はもうWEBの利用は本当に必要なとき以外
しないように釘を刺した。
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ところで、
「通話料・基本料を安くするする代わりに、これからは携帯電話
端末の料金はちゃんともらう」
という建前でかつてはただ同然だった携帯端末は
現在では普通に10万円ほどする。
それを、「26ヶ月使うと、
月々いくら基本料を安くしますから、実質
端末代も安くなりますよ」
という割引サービスを持ってキャリア側は割安感を演出し、
実際は26ヶ月利用者が解約せぬよう、心理的な縛りをかける。
いくら、最終的に端末代が半額近くなる、といわれても、
26ヶ月未満で利用者が解約した場合には、残りの月数の割引
は受けられないのだ。
では、実際は通話料や基本料はどれくらい安くなったというのか?
今までつかっていたプランを機種変更時に
「今までのプランはもうありませんから、変更してください」
といわれ、プラン変更せざるを得なかった私は、
果たして得をしたのだろうか?
これまで使用してきたプランの状況を踏まえ、
最低限かかる基本料(税抜き)で比較してみる。
A.以前のプラン
※携帯端末を15000円で購入(以前のボーダフォン機種購入時の値段)
したとして
基本料 バリューパックS 5,900
割引 年間割引(5,900円× 25%) ▲1,475
定額料 家族通話定額 300
定額料 デュアルパケット定額最低課金料金1050
月額料 S!ベーシックパック 300
月額料 アフターサービス 300
手数料 通話料明細書発行 100
携帯端末料金15000(24回での1回あたり→)625
合計 7100円
B.現在のプラン
基本料 ホワイト 934
定額料 Wホワイト 934
パケットし放題最低課金料金1050
月額料 S!ベーシックパック 300
月額料 あんしん保証パック 475
手数料 通話料明細書発行 100
請求書(郵送)100
携帯端末料金90720(24回での1回あたり→)3780
月月割▲45720(24ヶ月・月あたり→)▲1905
合計 5768円
上記より、
B-A=▲1332(円)
これだけを見れば、現在のプランにして月々1332円、
基本的な支払いが安くなったとわかる。
しかし…
++
通話・通信料金について見てみる
A.以前のプラン
無料通話料金 ▲3000円(翌月持ち越し可)
通話料 1分間の通話料
7:00~25:00 30円
25:00~7:00 20円
S!メール@0.05円
ウェブ@0.05円
※ただし、デュアルパケット定額により、
最低課金1050円、最大課金は4095円
B.現在のプラン
無料通話 なし
通話料(ホワイト+ダブルホワイト)
1分間の通話料
(1)相手がソフトバンク携帯電話
1:00~21:00 無料
21:00~1:00 20円
(2)相手が他社携帯電話
終日 20円
S!メール@0.2円
ウェブ@0.2円
※ただし、パケットし放題により、
最低課金1050円、最大課金は4410円
(ただし、PCサイトブラウザを使うと5985円)
これだけで単純に比較すると、電話の通話料は
なにやら現在のプランのほうが安そうに見えるが、
実際は以前のプランでも無料通話分があるので、
一概に比較できない。
一概に比較できるのは、パケット料金である。
単純にいえば、値上げされている。
単価にして4倍。上限額もあがっている。
ここは、実質値上げといってよい。
では、通話料金についてのシミュレーションをしてみる。
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前提条件
(1)月の通話時間 60分
a.通話相手携帯電話の内訳
※各キャリアシェア率(2009年2月現在)を考慮し、
ここでは固定電話を考慮しない
ドコモ 49%
AU 28%
ソフトバンク 18%
ほか 5%
b.通話時間帯の内訳
ここでは仮に
7:00~21:00 80%
21:00~25:00 20%
25:00~7:00 0%
とします。
このときの通話料
7:00~21:00
月当たりのこの時間の通話時間 60分×80%=48分
他社通話分 48分×(49%+28%+5%)≒39分
ソフトバンク通話分 48分×18%≒9分
通話料
A以前のプラン 39分×30円+9分×30円=1440円
B現在のプラン 39分×20円+9分×0=780円
21:00~25:00 20%
月当たりのこの時間の通話時間 60分×20%=12分
他社通話分 12分×(49%+28%+5%)≒10分
ソフトバンク通話分 12分×18%≒2分
通話料
A以前のプラン 10分×30円+2分×30円=360円
B現在のプラン 10分×20円+2分×20円=240円
25:00~7:00 0% → 新旧プランともに0円
上記より、
月当たり電話料金合計
A以前のプラン 1440円+360円-3000円(無料通話分)
=0円
(1200円の無料通話次月持ち越し)
B現在のプラン 780円+240円=1020円
結果的に、
通話料は現在のプランが 1020円 以前のプランよりも高いことになる。
+++++
(2)パケット通信料
昨年のある時期3ヶ月の平均パケット 46952パケット
A以前のプラン 0.05円 × 46952パケット = 2347円
B現在のプラン 0.2円 × 46952パケット = 9390円
「パケットし放題」により、上限額 4410円
(※ただし、これはWEBブラウザを使っていないとして。
機能的には私の機種では使えます)
上記より 4410円-2347円=2063円
現在のプランが高いことになります
++総合計は?++
A以前のプラン
基本的にかかる料金7100円
通話料 0円
パケット料金 2347円
合計 9447円
B現在のプラン
基本的にかかる料金5768円
通話料 1020円
パケット料金 4410円
合計 11198円
B現在のプラン - A以前のプラン = 1751円
現在のプランのほうが1751円高くなります。
ただし、
これは24ヶ月間使っていてのシミュレーションであることが
前提で、それより短期間で解約すると、もっとこの差は大きくなります!
また、以前のプランでは、誕生月は年間割引により基本料金が
50%OFFになっており、実際はトータルではもっと安かったといえます。
++++
結論
1.今の自分には、
ホワイト+Wホワイトプランは適切なプランではない
通話料は33.6円/分とはなるが、2100円分の無料通信がついた
「オレンジプランWX Sプラン4725円」のほうが安くなる可能性が高い。
試算 通話60分/月×33.6円=2016円→無料通話の範囲内
パケット代0.105円/パケット×46952パケット=4929円
→ パケットし放題 4410円上限額
基本料4725円+パケット4410円+その他オプション975円=10110円
まあ、結局は以前のプランより高いんですけどね!!
ただ、ホワイトプランと違うのは、年間割引が使える、ということです。
早速、プラン変更したいと思います。。。
2.基本料980円
などとうたっているホワイトプランは、実は普通に携帯を使う人にとっては
安いものではない。
パケット通信料の高さと、通話料、オプションサービスで結構負担が大きくなる。
これは、巧みに「無料」サービスなどを織り交ぜお得感を出しつつも、
実は他の部分でしっかりと利益を上げる利益ミックスがされているから。
3.「端末代をちゃんともらう代わりに、通話料等を下げますよ」
というのは、かなり胡散臭い。
結果的に、値上げをした上さらに、
24ヶ月の一括ではない月々割引による
束縛がされており、利用者の使いにくさは以前の状況より勝手が悪くなっている。
4.キャリア公認でも携帯販売店の説明などあてにできない・
してはならない
まったく持って、親身さというものを持っていません。