山形鶴岡での仕事の後、那覇に向かうために経由地の羽田に
庄内空港から向かう。
あいにくの吹雪のなか、かろうじて飛行機は飛んだ。
風の中、飛行機は木の葉のように揺れる。
栃木の上空あたりだろうか。
雪雲はもうない。
数千メートル下の街の夜景が見えている。
窓から外を覗き込んでいると
窓の外が一瞬にして真っ白、そして少し青くなった。
何も見えない。
その瞬間
パゴ~ン!!!
劈くような音。
足の裏にわずかに感じる衝撃。
音の余韻が、短い間続いた。
何が起こったか、冷静に考えようとする自分。
エンジンが爆発したなら、オレンジの光のはず。
とりあえず、それでも主翼を見る。
なんともない。
飛行機の挙動は?
なんともない。
2分ほどして機長からアナウンスが入る。
「当機はただいま被雷しました」
やっぱり。。。
「しかし、飛行に支障はありません」
+++
何の前触れもなくいきなり直撃したのに、
だれも、何も感電もしていなければ、飛行機は変わらず
安定して飛んでいる。
良くできているもんだ。
そう冷静に思う振りをしつつ、実は、内心でずいぶんほっとしていた。
コメント (2)
危険を感じたらクルマの中に逃げ込め、というのと一緒ですね・・・なんて、地上では冷静な事を言ってられますが、飛行中の飛行機の中ではそれどころじゃないでしょうね。無事で何よりでした。
ちなみに、クルマの場合落雷したら電気は地面に流れていくのですが、飛行機に被雷した場合、その電気はどこへ行くのでしょう??
投稿者: ロースター | 2009年03月13日 23:03
日時: 2009年03月13日 23:03
今回のことでよくわかったことですが、
飛行機で突然大音響がとどろいたとき
・まず、自分が何もできず運に身を任せるしかないことを悟る
・家族のことを考えつつ、生命保険の額を思い出そうとする
・意外と冷静で、飛行機の高度が下がっているか知ろうとする
というような思考を張り巡らしますね。
機内も、めちゃくちゃシーンとしてました。
飛行機に当たった雷はどうなるのでしょうね?
外郭を通って、細かいプラズマになって飛び散るのかな?
投稿者: nb | 2009年03月16日 23:45
日時: 2009年03月16日 23:45