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8.18 5:00出発

蒸し暑くて寝苦しい夜だった。
窓を開けながら寝ていたが、全然涼しくない。仕方が無いので、運転席のドアを開けたまま寝た。
駐車場を通り抜ける車は、夜中はだいぶ数は減ったが、結局明け方もいた。
そそくさとおき、トイレに顔を洗いに行く。

夏だからか、駐車場にはいつの間にか15台ほどの車が止まっていた。

トイレの洗面台には、カップめんなどを流した跡があり、どこも目詰まりをしていた。
こういう風にマナーが悪い人がいるから、Pキャンプできる道の駅が減っていく。

駐車している車には、シルビアのようなものもあったが、運転席の外の地面に酒の空き缶が何本も置かれていた。

曇り空で、湿度が高くすがすがしくない。

曇り空にひまわり

昨晩残しておいたクルミパンを、道の駅の自販機で買ったミルクで流し込んだ。

エンジンをかけ、カーナビのテレビで天気予報を見る。
「東海までは夏空、東に行くにつれ、天気は下り坂。松本は雨」

やはりビーナスラインはお預けだ。

国道19号で松本を抜け、国道20号で帰ろう。

たまに雲の合間から顔を出す青空にわずかに期待しながら空いた道をかっ飛ばす。
静かな朝に、意外に音が聞こえるノーマルマフラーからの
エンジンサウンドを楽しむ。
2速、3速で引っ張って回転数を上げると、甲高い軽快なエンジンサウンドが響いてきた。
4500回転を過ぎたころから、トルクが出て気持ちよい加速をしてくれる。

朝早い国道20号線はまだ空いている。
塩尻市にある道の駅「小坂田公園」に寄る。
朝早いから施設はあいていないが、ここにも大型トラックをはじめおおくのPキャンパーがいて、モゾモゾ起きだしていた。
この道の駅は、スポーツ施設とゴーカートなどがあり、遊びのイメージが強い。
駐車場はさして広くは無かった。

トイレを済ませ、R20を東へ。
車が若干増えてきた。

まっすぐ帰るのもつまらないな。そう思っていたら、諏訪湖が近づいてきた。
諏訪湖には大学生のころ来たことがあるので、大して何も無いことは知っていた。
しかし、あのころは車がなくて歩きで諏訪湖のほとりを歩いていたな、と感慨にふけると、「あれから6年、車で回ってみるか」という気持ちになった。

結局、諏訪湖を1周した。途中道に迷ったが、意地でも「湖畔を一周」にこだわって引き返したりしながら走った。
やっぱ何にも無かった。ここはあのころと変わらなかった。
「俺は変わったな…」妙な自己満足だけだった。
でも、今でもこんな無駄なことをしていることは自分が変わっていないことがうれしかった。
合理的で何でも分かっている大人なんかになりたくないから

20号に戻る。
8時には次の道の駅「信州蔦木宿」に到着。
ここは温泉がついている川沿いの道の駅だ。駐車場も広く、とくに奥には「泊まってくれ」といわんばかりのものがある。
多くのワゴン、バン、キャンピングカーでひしめいていた。
ここならば、天気さえよければ隣の川原で寝袋で寝られそうだ。
信州蔦木宿


ここはまた別の機会に来よう。結構楽しそうだ。
今後Pキャンプには大いに使えそうだ。
ここもまだ施設が始まっていなかったので、次を目指す。

Pキャンパーでわんさか

「信州蔦木宿」から10数キロ、さして離れていないところに道の駅「白州」がある。
二つの道の駅の間には、「サントリー白州蒸留所」があり、観光スポットになっている。
このあたりになると、トラックも増えてきて思うように走れなくなった。

「このまま中央道方面へ向かって小淵沢から八ヶ岳、清里に抜けようかな」
そんな考えもよぎったが、結局悪天候の中を行っても仕方ないのでそれも中止。
「R20を行く旅」に徹する。

はくしゅう

道の駅「白州」では、湧き水を汲むことができる。目の前には大きめの食料品スーパーもある。
Pキャンパーも数台いたが、R20に面していて少しうるさいのか、多くは無かった。

キャンパーらにまじって車を止め、エンジンを止める。外はもう蒸し暑い。
すると、後から中年夫婦の乗ったMPVが隣に止まった。その車は、多くのキャンパーや休息中の車がアイドリングをやめて窓を開けているのに延々とエンジンをかけ続けている。
みなエンジン音と排ガスで他の人に迷惑をかけないようにしているのに、そんなのつゆ知らず、その後1時間ずっとだ。当然私の車にも排ガスが入ってきた。注意したかったが、中年夫婦のほうの妻はかなり「どぎつそう」にケバい。逆に絡まれたらいやなので、反対側のドアを開けてくつろいでいた。
道の駅が9時にオープンするので、ちょっと食べ物を買うか。9時までは1時間ほどである。
その間、湧き水を500ミリのペットボトル2本に注いだ。
トイレが非常に少ない道の駅だ。

オープンした施設でコロッケパンを買ってほおばる。どこからかおばさんがわらわら出てきて農産物を買っている。

おなかも満たされたので、出発。

途中、甲府が混むかもしれないので、中央道で甲府だけ抜けようかと思ったが、平日なのにUターンの車が増えているらしい。それに、R20も凄くはこんでいないので、そのまま行くことにした。

途中で車間距離をとらない同一のオッサンの運転する車に何度も追突されそうになった。
信号につかまったら車を降りて注意しに行こうと思ったが、いかんせん田舎の道、信号がない。だから渋滞でも車はゆるゆる動いている。結局、注意できずに神経を使う運転を強いられた。

5年間乗ったATからMTに乗り換えて気づいたことだが、ATに慣れきっている運転は危険だ。
そもそも踏んだら走って踏んだら止まるから、車間距離をとらない。どんなところでもエンジンブレーキという概念がほとんど無いのも、MT乗りとしては非常に運転しにくい。
下り坂でのドライビングに見られるように、自動車の基本はエンジンブレーキが重要なのだが。

甲斐大和

道の駅「甲斐大和」についたのは10時50分くらいだった。
入り口で、テールランプがついていない整備不良の大型トレーラーが突如バックしてきてつぶされそうになった…。
かろうじてよけたが、ロードスターのように機敏に反応する車でなければ確実に接触していたに違いない。それほどすれすれだった。

この道の駅は風が通り抜けて気持ちよかった。
一方で、なんら特色がなくつまらない。R20間近だから、Pキャンにも向いていないだろう。

大月を抜けるころ、R20はすっかり自由に走れなくなった。
ところどころで工事をやっているのも大きな原因だったが、Uターンの車がきっと多いのだろう。
天気はどんどん悪くなっている。

途中、珍しい橋、猿橋を見ようと思っていたのをすっかり忘れ、通り過ぎた後に気づく。引き返すのも面倒なのでやめた。
上野原から相模湖はいつもどおり、最悪な渋滞。超トロトロ運転が続く。
ここは夜中以外いつ来ても渋滞している。

自分が神奈川の県道413号(津久井街道)を使わなければ、この区間は絶対に大月から八王子までは中央高速を使うと思う。

あとは見慣れた道を帰宅した。
天気が悪く、一度もオープンにできない旅だった。

しかし、今回多くの道の駅を見ることができたのは収穫だった。
きっと今後の旅の役に立つだろう。

個人的には、道の駅小谷の温泉がとてもよかった。
あのあたりは、天気がよいときにもっと時間をかけて散策したいと思う。

それにしても、ロードスターは運転していてやっぱり楽しい!

総走行距離は今回も二日で1000キロを越えたが、肩が痛いだけで楽しさは変わらなかった。



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